検索窓
今日:26 hit、昨日:12 hit、合計:24,611 hit

2-39 ページ42

.










野球殿堂博物館。





日本で最初の野球専門博物館として後楽園球場に隣接する場所に開館。

その後、東京ドームの建設に伴いドーム内に移転する。

プロ・アマ問わず国内外の野球に関する資料を収集・保管し、資料の展示を行っている。

※野球殿堂博物館HPより引用。






Aがここに来た目的は欲しいものを購入するため。



彼女が欲しいと言ったもの。それは、役目を終えた破損バットや

バットを作る際に出来る端材を再利用してできた『お箸』。



「コレ欲しかったんです!」



自分はグラウンドに立つことはできないけど

少しでも大好きな野球を身近に感じていたい。

大好きな人たちが野球を続けていけるように

小さなことだけど、こんな自分でも出来ること。





Aはタイガースの球団ロゴが描かれた物と

ジャイアンツのマスコット、ジャビットが描かれた物を購入した。



「タイガースは叔母に、ジャビットは自分用に。」



うふふ、と満面の笑顔である。



「阪神の箸でなくてええの?」



坂本の問いにAは大きく頷いた。



「はい!だって、さか…」



言いかけたところで、ハッと気づく。



(坂本さんのいる球団だから)



「ん?なんて?」



目と目がピタリと合うと、Aは顔が熱くなるのを感じた。



「いや!なんでもないです!次に行きましょう!」



出口に向かって駆け出すと

熱くなった頬を冷たい風が冷やす。



「ふぅん…まぁ、次行こか。」



坂本は足早にグッズショップへ向かうAの後姿を

にやにやと意味ありげに笑みを浮かべながら眺めていた。









.

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←2-38 -sakamoto’s turn-



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
設定タグ:坂本勇人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おか(´・ω・`) | 作成日時:2021年9月1日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。