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「梅野ひゃん」
私、こんなお酒に弱かったっけ?
ああ、そうか、お昼から何も食べずにみんなの様子見ながら動き回って
空腹と疲れと相まって…
「口がまめらんなっとーよ
ちょっと部屋で休んどり?
そげん無理して呑まんでもよかろーもん」
「あー…ごめん梅ちゃん、悪ノリしてもた」
坂本さんが梅野さんと何かを話してるところまでは覚えてるんやけど
目が回って意識がなくなる…
ーーーーーーーーーー
どれくらい寝てたんだろうか?
ふっと意識が戻った瞬間があった
おでこに冷たい感触
ああ、心地よい
ぼやける視界には人の影が映る
どうやらその人の手が私のおでこに乗せられていたみたいだった
「冷た…気持ちいいなぁ
ありがとぉ」
その人の手を覆うように自分の両手を乗せて
キュッと握った
大きくてゴツゴツしてるけど
なんだか安心感のある手
その人が誰なのか分からなかったけど
なんとなく、笑っているようにも見えた
そして私はまた
深い眠りに落ちた
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作者名:おか(´・ω・`) | 作成日時:2021年7月4日 19時