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it's your turn ページ9

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「Aちゃん!久しぶりやなぁ!」


亀井さん、めちゃくちゃ笑顔が眩しいです


「お久しぶりです、亀井さん!ビールどうぞ」


「うーわ嬉しい!ありがとう!

…てゆーか今日の主役やのに女中さんみたいなことしてるんか!」



主役とかそんなこと特に何も思わんかったんやけど…

気づけば坂本さんが私の隣に来ており

お肉山盛りのお皿を差し出してきた



「もっと言うたってくださいよ!

メシも食わんと他人の世話ばっかしとったみたいすわ」


ほら、とお箸とお皿を強引に持たされた


「え!いや、私は…」


「自分あれやな、ダメ男製造機やな」


だっ、ダメ男製造機っ?!なにそれ!?

初対面と変わらんのにいきなりそんなこと言う?!

しかもちょっとニヤついてんねんけど!



私が言い返そうとした時、藤川さんが缶ビールを片手に割って入ってきた



「まあまあ。亀井くんも坂本くんも

Aちゃんのこと心配してくれとんやな!

てゆーか2人ともここ来るまでに一杯引っ掛けて来たんか?」


「そーなんスよ!時間まだあるからちょっと呑んでこって亀さんが言うてね」


「いやー、思たより呑んでもて球児さんの家の方角がわからんなってしもたんですよ」



どっちも出来上がった状態で参加してたんか!

珍しく坂本勇人が来たと思ったら!

しかもほぼ初対面で悪態つくとか有り得へん!



なんか、めっちゃムカつく!

私は自分の持っていたビールを一気に飲み干した



「「ええええ!!」」



「Aちゃん!一気に呑んだらあかん!」



かぁぁー!美味い!



…ええ、坂本さんの言う通りほとんど飲まず食わずでした!

みんなのペースが早いから奥さんと2人がかりで用意しないと足りんくなるやん?

ゆっくり味わってる暇なんかなかったんです!



「ええ呑みっぷりやなぁ!もう一本!」


「ちょ、亀さん…」



亀井さんが持っていたビールを渡してきた

横で坂本さんと藤川さんが止めようと手を伸ばしてきたけど…


坂本勇人!


煽ってきたのは あ ん た やで!



イラッとした『ダメ男製造機』の私は

その一本をごくごくと喉を鳴らし空っぽにした

ドン!と缶をテーブルに置く…までは良かったんだけど

急に足に来て立っていられなくなった



ぐらりと視界が歪み

膝が折れて後ろに倒れそうになった瞬間

自分の体が軽くなる



「…あ」


「Aちゃん、たまがるわ〜」


たまたま後ろにいた梅野さんに体を支えられた

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作者名:おか(´・ω・`) | 作成日時:2021年7月4日 19時

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