4話目のお話 ページ4
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藤川とAが知り合ったのは
2人の共通する知人がおり
藤川の娘の家庭教師として紹介されたのが
きっかけだった
それ以降、Aは藤川家のイベントに
時々呼んでもらっていたのだが
最近では現役選手たちも交えての
ホームパーティに呼ばれるなど
まるで藤川家の一員のようになりつつあった
タイガースの選手はもちろん
他球団の選手も度々パーティに参加している
そんな夢のような世界の中に
一般人の自分が混じってしまうといけないのでは…
と、過去に断りを入れたことがあった
すると藤川は
(Aちゃんはもう
俺らの大事な家族やで
娘も楽しみに待ってるよ
もちろん俺もやけどな!)
と、笑われてしまった
(うーん
今後は3回に1度はお断りしよう…)
ひと月ほど前の話
家庭教師のアルバイトは
藤川の娘が高校1年生
Aが大学2年の夏から始めた
それから2年後
自身の学業と就活、家庭教師の同時進行で
なかなか忙しい時期もあったが
なんとか就職先も決まり
中学生の時からの夢、介護の道を進むことになる
就職が決まった話を藤川の娘にしたとたん
娘が「先生!お祝いしよう!」と言い出した
藤川夫妻は娘の提案を快く了承した
都合の合う選手に声をかけ
全ての段取りを組んだ
そしてバーベキュー当日がやってきた
気候が良くなってきていたが
それでもまだ夜は冷える
そろそろ出かける準備を、と
ジーンズにTシャツ
ジップアップパーカーと
ラフな服装に着替え
愛車にまたがり藤川家を目指した
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作者名:おか(´・ω・`) | 作成日時:2021年7月4日 19時