検索窓
今日:15 hit、昨日:22 hit、合計:36,021 hit

29話目のお話 ページ30

.









駐輪場に到着すると従業員が駆けつけて来た

普段からAと仲の良い従業員で

足を引きずり歩くAを見て慌ててやってきたようだ



「Aちゃん足どしたん?

 …ってゆーか…坂本勇人?!」



坂本は人差し指を自分の唇に当ててにこっと笑い



「おっちゃん、内緒やで」



こっそりと従業員に声をかける

チャリどこや?と坂本がAから鍵を受け取り

自ら取りに行く



「Aちゃん、どーいうこと?」



従業員がコソコソとAに話しかけた



「うーん、なんて言うたらエエんやろか

 とにかく、ほんまに内緒にしててや!

 困るのは私じゃなくて、坂本さんやから」



と少し困った顔で答えた

従業員はドンと胸を叩き、任せとけ!と得意げに言った




坂本が自転車を押してやってくると



「おっちゃん、ありがとう。またな」



と、従業員に礼を告げ

2人並んで駐輪場を後にした









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









少し離れた場所まで来ると、街灯も少なく

人影もあまり見えなくなってきた



「この辺でええやろ。はい、ケツ乗って」



坂本は押していた自転車に乗り

Aに後ろに乗るように促す



「2人乗りするんですか?!」

「俺チャリ乗るん久しぶりやわ!
 
 上手く乗れるかな?」



まるで少年のような笑顔でAを見る

少しワクワクした様子で、なんだか嬉しそうだ









.

it's your turn→←it's your turn



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
115人がお気に入り
設定タグ:坂本勇人   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おか(´・ω・`) | 作成日時:2021年7月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。