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12話目のお話 ページ12

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目を覚ますと目の前に広がっていた天井

昨夜の件の後、バーベキューは早々にお開きになり

皆はそれぞれの帰路へ就いた

Aはというと
あの時のまま藤川家のリビングで眠ってしまっていた




(あちゃ…やってもた)




時間を見ると明け方5時を回っており

しん…と静まり返ったリビングに

時計の秒針の音だけが響き渡る

窓の外が少しずつ明るくなりかけていた





アルコールのせいでひどく喉が渇いていた

キッチンへ向かおうとソファから足を下ろし立ち上がろうとした時

『グニャリ』と柔らかい何かを踏んづけた



「「うわぁぁ!!!」」



叫び声が部屋中、いや、家中に響き渡った

Aは下ろした足をまた上げる



「なに!?なんなん?!何がおるん?!」



パッと灯りがつき、藤川一家全員が

リビングに飛び込んできた



「Aちゃん!どうした!」


「先生!大丈夫?!」


「ふ、ふふ、ふっ…藤川さん!
 なんか居ますここ!」



Aが震える指で指した足元をよく見ると

大きな物体がもそりと動き出す





そこには、坂本がいた






「いっ…たぁ、腕やられた…
 お前足元見ろや!クソ痛いやんけ!」




どうやらソファの下で眠っていたらしい坂本の腕を

Aが見事に踏んだようだ

前腕をさすりぶつぶつと文句を言っている



「さっ、坂本さん!?」



「坂本くん!
 キミなんでここで寝てんのや!」








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作者名:おか(´・ω・`) | 作成日時:2021年7月4日 19時

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