闇に生きるピクミンの話。〜オリマーが(改めて)仲間？ になった！〜

考察 ページ44

「……あっ！」
自分は、まだ勘違いをしていた！
オリマーは、球体がいることをもう知っていたのだ。

彼はあの後、大声で『何故球体は“再び”現れた？』と叫んでいたからだ。
また、この森に戻ってきた時に、既に把握していた筈である。

おそらく、そのことを思い出して、ここで改めてそれを考えたかったからなのかもしれない。

本当のところは、彼にしか分からない……。


「あれ！？」
いつの間にか、空が白み始めていた。
思ったよりも長く、考え込んでいたらしい。

「早く球体を見つけないと……」
焦る気持ちを抑えつつ、前方へと進んだ。


ここまで全く球体を見なかったので、彼らはこの先にしかいないだろう。
もしくは、既に他の場所に逃げたか。

自分としては、球体はまだここに留まっていて欲しい。
オリマーがこの場で球体を全部倒せば、今度こそこの星は助かるからだ。

また、もし逃げていたとしても、オリマーや初号機の能力で彼らの位置が分かる筈である。
少し手間がかかってしまうが、どちらにしろ球体を全て倒すことはできるだろう。

もしかしたら、今回の球体は自力で数を増やすことができるかもしれない。
もしそうならば、可能な限り早く見つけて、数が増えすぎる前にオリマーに倒してもらう必要がある。
さもなければ、遅かれ早かれこの星から球体を除く全ての生命が消えてしまう。

……いや、あの金色の生物はどうだろうか？
どこでも、何も食べなくても、生きていけそうに見える。

そういえば、どうして金色の生物はここに棲み着いたのだろう？
比較的広い場所だから？
森だったから？

もしやあの切り株は、金色の生物が自分で作り出したものかもしれない。

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