闇に生きるピクミンの話。〜オリマーが(改めて)仲間？ になった！〜

Why does this thing exist here? (物体は何故ここに？) ページ36

「いや、謝る必要はないよ。
もし私がドルフィン初号機の立場であっても、そんなことを言った筈だから。
それにしても……どうして突然【ワープドライブ・キー】が降って来たんだ？」
オリマーが、自分も気になっていたことを聞いた。

「他の宇宙船が落っことしてしまったんでしょうか？
船員は今頃これを大慌てで探しているに違いありませんね……」
……そうか、このドルフィン初号機以外にも、宇宙船はあるのか。

「なにせ、これがあればワープ先の座標を毎回入力する手間が省けるらしいからね。
まあ裏を返せば、万が一これを失くした時には、座標を入力しないとその場所に行けないということになるが……」
手に持った【ワープドライブ・キー】を眺めながら、オリマーが呟く。

「持ち主がやって来た時の為に、それはオリマーさんが持っていた方が良いと思います。
原生生物に食べられたら、回収はほぼ不可能になってしまいますから」
ドルフィン初号機が提案する。
彼の呟きは、聞こえていなかったようだ。

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