闇に生きるピクミンの話。〜オリマーが(改めて)仲間？ になった！〜

感謝〜burst into tears (急に泣き出す) ページ22

「黄ピクミン、大丈夫……な訳ないか。
……怖かったろう？」
自分ではどうにも出来ない黄ピクミンを引っ張り上げながら、オリマーは聞いた。
「いきなり君を囮にして、本当にすまないと思っている。
でもこの作戦では、誰かが囮(おとり)にならなければいけなかったんだよ。
だから私が無作為に選ばせてもらった。
まあ、“高く飛べる黄ピクミンの中から選んだ”と言った方が正しいか……。
けれど君は、良く頑張った！
ありがとう、黄ピクミン……！」

オリマーの言葉は、ピクミンには分からない。
しかし彼の気持ちは、ピクミンに伝わったようだ。

オリマーに助け出された黄ピクミンが、突然彼に飛びつく。
黄ピクミンは彼にしがみつくと、その肩に頭を預けた。
あまりの勢いに仰け反るオリマー。
「うおっ……！
いきなり驚かさないでくれ……」
黄ピクミンに目を落とし、続ける。
「でも……とても怖かったんだろうね……」
そう言いながら彼が震える背中をさすると、
黄ピクミンはわっと泣き出した。

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