闇に生きるピクミンの話。〜withオリマー〜

考察〜異常事態 ページ40

そういえば、さっきの雷もオリマーが作ったものだった。
これも含めると、自分が見た“最終手段”は5つになる。
ブタドックリを破裂させたのもオリマーなら、6つだ。
あんなに強力な力を持っているなら、どうして彼は自分たちピクミンに助けを請うのだろう？
ピクミン100匹より自分のほうが強いことで、自分たちを見下す為か？
お宝がまた見つかった時に、運んでもらう為か？

そのような思考は、たった一つの言葉によって掻き消された。

「ドラゴラム！！」
オリマーから放たれた光は、周囲を明るく照らす。
橋の隙間から漏れている光を直視してしまい、自分は目をきつく閉じた。


「……？」
何かの咆哮を聞きつけ、反射的に目を開く。
しかしここは橋の下。
回り込まない限り、誰にも見られることはない。
自分が外に出ない限り、再びここに光が差すことはない。

……筈だ。


ならば、どうしてここはこんなにも明るい？
どうして周りは煙で覆われている？
どうして自分は息苦しい程の暑さを感じている？

一番気になるのは、どうして足元にあった水が消えているのかだ。

炎(‘flame’)〜脱出(‘escape’)→←坂の下で〜雷(‘thunderbolt’)

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