【龍が如く】狂犬と仔犬チャン【真島吾朗】 (ページ5)

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４話.クマのおじちゃんと仔犬チャンは、仲良し。ページ5

ー【なんで怒ってるの？】と頭にクエスチョンマークを浮かべている少女と【そら怒るやろ...】と真島が頭を抱えていると目の前の大きな扉が開いてスキンヘッドの大柄な男が出てきた

真島が急いでその男に謝ろうとした時【クマのおじちゃんいたー！】と言って少女が男に勢いよく抱きついた

まさかの事態に組の構成員と真島があっけに取られている中男が豪快に笑いながら少女に話しかけた

「ガッハッハッ！なんや、ましろやないか！久しぶりやなぁ」

【クマのおじちゃん久しぶり！また、大きくなった？】

「ガッハッハッ！せや、まだまだ成長期やさかい！ましろは、相変わらずちぃちゃいのぉ？」

【むぅ...少しのびたもん！】

見た事も無いような笑顔で少女と話している男に我に返った真島が話しかけた

「親父すんません。ただいま戻りました」

「おぉー、帰ったか真島。で、なんでましろと一緒におったんや？」

真島が返答に困っていると【クマのおじちゃんの時みたいに拾った！】と元気にこたえた少女に【また、変なモン拾うたんか？】と言いながら少女の頭を大きな手で撫でる

【変なモンじゃないよ！真島のお兄さんだよ】

「あァ、そうやったな。すまんすまん。で、結局何しに来たんや？」

【真島のお兄さん届けにきた！あと、社会見学】

「そうかそうか。でもなァ...。今日は、もう遅いし明日にしぃーひんか？家まで送ったるわ」

そう話すと少女が俯きながらポツリと漏らした言葉に違和感を感じた嶋野が目を見開いて驚きながら聞いた

【お家は、賽の河原】

「賽の河原やと...？家族は、どないしたんや。ましろ、父ちゃん母ちゃんと兄貴がおったやろ」

そう聞かれて顔をあげた少女の瞳に水膜が張っていて今にも零れ落ちそうだった...

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