３話.仔犬チャン【嶋野組】に社会見学をしに行く。 ページ4
ー目が覚めてお礼を言うと出口に向かい歩き出す真島の後ろを少女がトコトコとついて行く姿をみて【懐かれたな】と面白そうな顔で言う花屋
「お嬢チャンついてくるつもりか？」
【うん！真島のお兄さんと一緒にお出かけする】
「いや。それは、まずいやろ？」
【花屋のおじさん、社会見学してきていい？】
「好きにしろ。監視カメラで見えてるから問題ない」
花屋の言葉を聞き【分かった！】と元気よく返事を返して真島の元に走って行く少女と花屋の言葉に目を見開いて驚いている真島
こうして【狂犬】と【仔犬チャン】の不思議な関係がはじまった
【花屋のおじさんがいいよって言ってくれた。真島のお兄さん社会見学連れてって！】
「しゃ、社会見学ぅ？そんな事言ってもなんもおもろいもんないでぇ？」
【むぅ...ダメなの？】
「あァー...わかった、わかった。連れて行ったるわ」
【わーい】と言って無邪気に喜んでいる少女を見て【なんやこの子。調子狂うわ】と言いながら出口に歩いていく真島の後に続き賽の河原をあとにする
賽の河原を出て歩くこと数十分大きな日本家屋の前で立ち止まった
この日本家屋こそが【東城会】きっての武闘派組織【嶋野組】の事務所である
【お嬢ちゃんちょっと待っとき】と言ってインターホンを押すと組の構成員が出るのを待つ機械音のあとに若い男の声で【はい。嶋野組です。どちらさんですか？】と言われて真島がこたえようするのを遮って【ごめーくーださーい！クマのおじちゃんいまーすかー？】とインターホンにむかって叫んだ少女
その言葉に中にいる構成員達が【どこのもんじゃわれぇ！！】と言って怒鳴ったあとに中から若い衆が走ってくる音が聞こえる
【あれ、なんで怒っちゃったの？】
「ちょッ！？お嬢チャン、何しとんのッ！！」
▶▶NEXT
４話.クマのおじちゃんと仔犬チャンは、仲良し。→←２話.懐かれた【狂犬】と懐いた【仔犬チャン】。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜胆ましろ | 作成日時：2024年3月18日 19時
