【龍が如く】狂犬と仔犬チャン【真島吾朗】 (ページ30)

今日:10 hit、昨日:35 hit、合計:1,110 hit

29話.仔犬チャン、薙刀で部屋に入ってきた敵を殲滅する。ページ30

ー少女が【来る】と言ってから五分程経ったとき部屋の外から足音と男達の話し声が聞こえてきた
【なぁ、本当にここに女とガキが居るのかよ？】という声に別の男が【間違えねえって。ここの組員がガキに頭下げてるの見たって奴がいるし】と呑気に喋っている

【弥生お姉さんも戦う？】

「いいや、ましろの邪魔しちゃ悪いからねぇ。あたしは、ここで大人しくしてるよ」

【ん...わかった。私が弥生お姉さん護ってあげるね！】と言って笑う少女
【おっ...この部屋じゃねぇか？】と言って男が襖に手をかけた時だった
目の前にあったはずの襖が視界から消えた
たどたどしい口調で【この薙刀切れ味抜群】という声が男達の耳に聞こえてきた

「なんだァ？おいおい、マジでガキじゃねぇか」

「え、いや。は？この襖、このガキが切ったのか？」

「お前馬鹿かよ。後ろに女いるからそいつがやったんだろ。ガキが薙刀振り回せるわけねぇじゃん」

「あんたらの目は、節穴かい？それをやったのは、その子だよ」

「はァ？馬鹿にしてんのかババア！」

そう言って掴みかかろうとした男の目の前に急に現れた少女に驚いた男が逃げようとしたが何故か脚が動かない
どういうことだと思ってその男の脚に目をやると悲鳴をあげた

「ヒィッ、！あ、あ、俺のあ、あし」

「こ、こ、ころ、殺されるッ！」

「大の大人が情けないねぇ」

【お兄さんも足いらないでしょ？】

一人は、薙刀で足を殴られた事で足がありえない方向に曲がっている
二人目は、薙刀で両足の健を切断されていた
三人目は、薙刀で足を地面にぬいつけられていた
まさに地獄のような光景だった

▶▶NEXT