【龍が如く】狂犬と仔犬チャン【真島吾朗】 (ページ28)

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27話.仔犬チャン、弥生お姉さんを連れて避難する。ページ28

ーその日は、朝からひっきりなしに嶋野と真島の携帯に【東城会本部】から着信があった
内容は、東城会直系の組事務所が次々に敵対組織からの襲撃を受けているというものだった

その事態を知った嶋野達が少女を花屋の元に避難させると話していた時だった
真島の携帯に花屋から着信があり電話に出ると賽の河原も敵対組織からの襲撃を受けたという内容だった

そんな中、嶋野組を訪れていた弥生が少女の様子を気にかけながら勉強を教えていると【皆顔こわい。どうしたの？】と尋ねてきた

「悪いやつが襲ってきたんだよ」

【悪いやつって吾朗ちゃんと弥生お姉さん達の敵なの？】

「まぁ、そういうことだねぇ」

【吾朗ちゃんと弥生お姉さんの敵だから私の敵だね】

二人が話をしているとそこに嶋野と真島がやってきた

「姐さん、すまんがましろを連れてワシの部屋に避難してもらえるかァ？」

「姐さんすんません。ましろチャンを頼んます。ましろチャンええ子ぉで待っとってな」

【わかったー！弥生お姉さん、クマのおじちゃんのお部屋こっちー！】

大人達の様子を見て何かを察知した少女が二人に元気に返事をすると弥生の手を引いて嶋野の部屋に向かう

「ましろ、怖くないのかい？」

【大丈夫！花屋のおじさん監視カメラで見てるもん。それに、クマのおじちゃんと吾朗ちゃんとみんなが護ってくれるから。でも...もしもの時はねぇ。自分の身は、自分で護りなさいってお母さん言ってたよ！】

そう言って笑っている少女の目を見て弥生は、小さな声で【血は、争えないねぇ】と呟いた...

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