【龍が如く】狂犬と仔犬チャン【真島吾朗】 (ページ23)

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22話.仔犬チャン、【東城会本部】にはじめてのおつかいに行く。ページ23

ー少女を乗せた車が【神室町】で一番高いビル東城会本部のあるミレニアムタワーの前についた

「ましろさんつきました。こちらです」

【にっしーありがとう】

車から降りてきた少女を抱きあげるとビルの中に入って受付に会議室の場所を聞くとエレベーターに乗り込みボタンを押す
指定の階で降りると大きな扉が見えた
扉を叩くと中から【どうぞ】という声が聞こえたので扉を開けて中に入るといち早く真島と嶋野の姿を見つけた少女が西田の腕から飛び降りると走っていく

【吾朗ちゃんとクマのおじちゃん。忘れ物届けに来たよ】

「おぉ、ましろ。よう来れたなァ」

【にっしーに連れて来てもらったの！】

「すまんなァ、ましろチャン。おおきに」

そう言って優しい顔で少女の頭を撫でている真島をみてビビっている桐生と弥生以外の東城会幹部達の様子に気づかず二人の元に向かうと【弥生お姉さんと桐生さんこんにちは！】と礼儀正しく挨拶をする少女

「おや、ましろじゃないか。昨日ぶりだねぇ」

「ましろか。呉服屋で会った時以来だな。その服は、兄さんの好みか...」

【うん！吾朗ちゃんが選んでくれたー】

そこにいち早く意識を取り戻した大吾が【あ...えっと、彼女が前回の会議で嶋野組で引き取ったって言っていた？】というと【あァ、うちのお嬢じゃ】とこたえた嶋野

【えっと...真島さんすみません。昨日、母さんからの見合いを断った理由って...】という大吾の問に東城会幹部全員の視線が真島に向いたのも気にせずに当たり前の様にこたえる

「そんなんましろチャンを嫁にもらうからにきまってるやん」

昨日の話を知っている弥生と嶋野以外の全員が【は？】と声をあげた

「兄さん、ちょっと待ってくれ。ましろは、まだ五歳だよな？」

「そやな」

【うん。私五歳だよ】

「ちょっ...、真島さん。五歳の子を嫁にするのは、犯罪ですよ？」

「ワシは、犯罪者になる気ないでぇ」

「いやいや、だって彼女を嫁にもらうって言いましたよね？」

「せやから、ましろチャンが１８になったら嫁にもらうっちゅー話や」

真島の言葉を聞いて全員が心の中で【ややこしいわッ！！】と思ったのは、いうまでもないだろう...

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