【龍が如く】狂犬と仔犬チャン【真島吾朗】 (ページ21)

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20話.狂犬、堂島の姐さんにお見合い写真を渡される。ページ21

ー今日は、弥生が少女に勉強を教える為に嶋野組の事務所を訪れていた
部屋に入ると【真島、ちょっとこっちに来な】と言って机の上に５冊程アルバムを並べた

「なんや、このアルバム」

「アンタも組を持ったんだから身を固めたらどうかと思ってねぇ。お見合い写真を持ってきてやったのさ」

【お見合いやと...？】と言っていつも少女の前であまり出さないドスの効いた低い声で呟くとお見合いの意味を理解していない少女が【お見合いってなぁに？】と聞いてくる

「お見合いってのは、会ってみていい女がいれば嫁にもらうことさ」

【えっ...？吾朗ちゃん...結婚するの？】と言って目に涙を貯めている少女を見て罪悪感を感じるがこれも少女の為だと思い心を鬼にする
弥生は、真島の少女に対する思いが本物なのか試しているのだ

「姐さんの申しでは、有難いけどなァ。ワシは、ましろチャンが１８になったら嫁にするつもりや。その見合いは、断らしてもらうで」

「そうかい。断ってくれて安心したよ。ましろに対するアンタの気持ちを確かめさせてもらったんだ。もし見合いを受けるんなんて言ったら一発くらわせてるところだったさ」

「なんや、ビックリしたでぇ。って、ましろチャン泣かんといてや」

目からぽろぽろと涙を零している少女を抱きしめると頭を優しく撫でて落ち着かせる

【他の人のところ行っちゃヤダ】

「ずっとましろチャンと一緒におるから安心しーや」

「それにしても大吾が言ってたこと本当だったんだねぇ。アンタが一人の女の為に女遊びをやめたって」

「なんや、姐さんこの前のこと聞いとったんか」

「だから、今日わざとカマかけてやったのさ」

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