肉じゃが ページ15
エ「おーいA！」
山道の途中までエースくんが迎えに来てくれた。
なんでも、早く帰ってきたら私が町に行ったというので迎えに来てくれたらしい。ついでに荷物も持ってくれる。
なんてよくできた子！！！
ここ3日で私とエースくんはとても仲良くなったのだ。
と言ってもエースくんは日中ほぼ森の中にいるので会うのは夕ご飯と寝る時くらいだけど、こうして迎えに来てくれるなんて！
エースくんは肉じゃがを知らなかった。これは腕が鳴る！
大きなざるに野菜を入れて洗って皮むきをする。
ピーラーなんて便利なものは無くて、全部包丁。これが本当に大変。
文明って大切だとしみじみ思う。ドグラさんに作ってもらおうかな。
私が野菜を切っている間に、エースくんと山賊さんたちが獲物をさばいてくれていた。ちなみにワニ。ひえぇ・・・
切った野菜とお肉を囲炉裏の大鍋で煮る。
適当に調味料を入れ、汁を味見する。うん、お肉の出汁がいい感じ！
『エースくんもする？味見』
エ「いいのか？」
『はい、熱いから気を付けて』
エースくんは恐る恐る小皿に口を付ける。
お口に合うかな・・・ちょっと不安になる。その不安はすぐに吹き飛んだ。
エ「っうまい！！」
美味しすぎて驚いたって顔のエースくん。かわいくて思わずこっちが笑ってしまう。
それを見て山賊さんたちが寄ってくる。
ご飯も炊けたし、夕ご飯の時間の始まりだ。
＊＊＊
戦争のような夕ご飯も終わり、お風呂でゆっくりする。
肉じゃがは大好評でアッという間に無くなった。大変だったけど作った甲斐がある。
お風呂からあがって部屋に戻るともう灯りは消えていた。
エースくんを起こさないようにそっと布団に入る。
エ「今日の、肉じゃが、うまかった」
寝てたと思ったエースくんが喋ったのでちょっと驚く。本当においしかったんだろうな。
すごく嬉しい。
『ありがとう。そういう時はね、ごちそうさまって言うんだよ』
エ「そうか。・・・A、肉じゃが、ごちそうさま」
『ありがとう、エースくん』
私がいる間はおいしいものいっぱい食べさせてあげよう。そう思った。
エ「サボにも食べさせてやりてえな・・・」
そう呟いてエースくんは眠ったみたいだ。
よし、なるほど。
ラッキーカラー
あずきいろ
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青砥(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ありがとうございます(´；ω；｀)頑張ります…！！ (2021年4月23日 23時) (
レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - また最初から読んじゃった！更新楽しみにしてますね(*^^*) (2021年4月22日 15時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
青砥(プロフ) - MAERさん» MAERさんありがとうございます！頑張ります！ (2020年9月7日 0時) (レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､!応援してます〜 (2020年9月5日 22時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青砥 | 作成日時：2020年8月9日 18時
