夢は ページ13
私は歌が好きだった。
歌手になれたらいいなと思った時期もあった。
でも上手な人なんてたくさんいるわけで、特別上手いわけでもない私はとっくの昔に諦めてる。
料理は好きだけど、妹たちがおいしく食べてくれたらそれで良かった。
料理でどうこうしたいってことも無い。
無難な大学に進学して、無難な就職をして、結婚して。
それが、私がなりたい私なのかな。
ル「俺、へんなこと聞いたか？」
黙った私を不思議に思ったのか、ルフィくんがこちらをのぞき込んでくる。
何にでもなれると信じている、無邪気な瞳。何か言ってあげなくては。
買い物袋が目に入る。・・・そうか。
精一杯の笑顔で言う。
『私の夢はね、私の好きな人たちに私のご飯を食べてもらうことかな！』
ル「なんだそれ！」
『えへへ、変かな？』
マ「変じゃないわ。素敵じゃない！」
マキノさんがそう言ってくれる。
飲食店経営してる人に言われるのは恥ずかしいけど、すごく嬉しい。
妹たちだけじゃない、エースくんとサボくん、それからダダンさんたち。
皆が健康に過ごせるように、美味しいご飯を作る。
それがこの世界での私の夢だ。
海賊さんたちも聞いていたみたいで、それもいいな、なんて口々に言ってくれている。
ルフィくんも納得してくれたみたい。
ル「俺、ご飯食べるのは好きだ！なあ、俺にも食べさせてくれよな！」
『機会があれば、ね』
ル「やった！俺、肉好きだから肉料理で！」
マ「野菜も食べなきゃだめよ？」
ル「え〜〜〜」
シ「やっぱり子どもだな！だっはっは！！」
ル「なんだと！」
シャンクスさんがルフィくんをからかい始め、海賊さんたちは酒盛りを再開する。
ここはとても居心地がいい。
みんなが自分の目標を持って、一生懸命生きている。
人のやりたいことを笑う人なんていない。
都会の一人暮らしで荒み忘れかけていた何かが戻ってくるような、そんなひとときだった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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青砥(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ありがとうございます(´；ω；｀)頑張ります…！！ (2021年4月23日 23時) (
レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - また最初から読んじゃった！更新楽しみにしてますね(*^^*) (2021年4月22日 15時) (レス) id: b51500dff7 (このIDを非表示/違反報告)
青砥(プロフ) - MAERさん» MAERさんありがとうございます！頑張ります！ (2020年9月7日 0時) (レス) id: eb0416e90c (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､!応援してます〜 (2020年9月5日 22時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青砥 | 作成日時：2020年8月9日 18時
