天竜人の元護衛人2 (ページ20)

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61話ページ20

『……はぁ…』

「なにため息ついてんだ」

！？

『あ、サンジさん…』

「お前も飲め…寒いだろ？」

『あ…どうも……サンジさんは凄いですね…』

「なんだァ？急に…」

ポツリポツリ俺は言った。

『俺なんて…取り柄1つもありませんし…
ただ感情を持たないように見れられるし…
人形のように操られてばっかりだし…まぁ…それは俺自身が望んだことなのかもしれないんですけど…正直、俺は何がしたくてここまで来たのか最近わからなくなってきて…本当に海賊なんてやっててよかったのかとか…最近そんな事しか考えてませんよ…』

「少なくとも…俺は…取り柄はあると思うぞ」

え？

「リサがあんなに無邪気き喜んで話す兄貴なんだ…俺だって…正直なんの為に生まれてきたのかわからねぇよ…人間そんなもんだ…なんとなく…Aの気持ちわかるぜ…俺だって……」

俺だって？

「嫌、なんでもない……さっきローのヤツが探してたぞ」

え？！

『わかりました！ほら！サンジさんも早く戻りましょう』

「嗚呼」

俺はサンジさんの手を引きそう言った。