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アズールという男は、焦っていた。
昔、好きだった人と約束した「十年後」は来年のことだったからだ。
今はナイトレイブンカレッジの2年生。
最高学年ではないにも関わらず、オクタヴィネル寮の寮長だった。
それでも、彼は焦っていた。
僕は彼女に会って、見られても恥ずかしくないのだろうか。
彼女の好みのタイプではないのかもしれない。
眼鏡をやめてコンタクトにした方がいいだろうか。
眼鏡が好きという可能性もある。
しかしコンタクトはチャラチャラしていると思われるかもしれない。
過去の自分を恨んでも何にもならないことはわかっていながらも、
眩しい彼女の笑顔に負けて、たった数日で逃げた自分が情けなかった。
「ねえ〜、アズール！俺ちょー暇なんだけど〜」
アズールがああでもない、こうでもない。
かえって悪いかもしれない、などと頭を悩ませている時、
彼に話しかけるものがいた。
「フロイド！お前はこの時間シフトが入ってるだろ！
……全く、双子のジェイドと違ってお前は」
「確かにジェイドもいいけどさ〜、俺の方よくね〜？」
「どこがですか！お前はいつもフラフラして」
軽口を叩き笑うフロイドのアズールは精神を削がれていた。
「え〜、稚魚ちゃんとか、メスの人間にジェイドより好かれてるし〜。
ジェイドと違ってキノコ臭くねぇし」
「人間に関してはあまりメスやオスという言葉を使わないでください。
……ん？それにしてもフロイド、あなたモテるんでしたよね」
アズールは人間の世界に馴染もうとしていない勤勉ではないフロイドに呆れていた。
それと同時に、いい事を思いついた。
彼女に失望されないために、どうすればいいのか。
それを何故だか分からないし悔しいが、
事実モテるフロイドに聞けばいいのだ。
アズールにとってその案は、青天の霹靂だった。
「そーだけど〜？」
「その、どうやったら……女性に……好かれるんですか」
早速聞いてみればいいのだ！そう思い実行しようとするアズールだったが、
堅物な彼にはそんな言葉を口にするには屈辱なことだった。
それに、フロイドは絶対に僕を馬鹿にする、と考えている。
「あはは、タコちゃんモテたいの？うけんね」
「べ、別に不特定多数の女性から好かれたいなどとは思っていません！
ただ、営業に使えるのではないかと言うのと他人から好かれる術を身につけようと」
アズールは必死に言い訳を並べた。
「つまりぃ、アズール好きなヤツがいるってこと〜？」
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港 - リクエストありがとうございます！詳しく書いてくださったのでわかりやすいですね！書くのが遅いので順々になりますが必ず書きます！ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクで鬼滅の刃で夢主が妓夫太郎を養子にして夢主が妓夫太郎に付けた名前は飛鳥 妓夫太郎は夢主に依存して夢主は妓夫太郎を溺愛してる (2022年5月11日 18時) (レス) @page1 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
港 - リクエストありがとうございます！承りました〜今書いているのが終わったら取り掛かりますね！ (2022年3月18日 17時) (レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでアズールで甘で書いて下さい！ (2022年3月17日 17時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：港 | 作成日時：2022年2月2日 22時
