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「え、えっと……」

今彼女に何をどう話せばいいのだろうか。
わかっているはずなのに、イデアは口ごもった。

だから人と話すのは嫌いなんだ。
イデアはニコニコとずっと笑顔を保っている彼女を見て、そこに恐ろしさすら感じた。

(なんで……なんでこんな僕に笑いかけることができるんだろう)

全くもって、意味不明だ。
自分の立場やお家同士の関係性を考えたら愛想笑いをするべきなんだろうが、

今ここには僕という気弱でクズな陰キャしかいない。
なんで笑顔を絶やさないんだ。

きっと、彼女も心の中では僕のことを蔑んでいるに違いない。
そうでなければ、なんなんだ。

「……イデアさん?」

「ひっ!え、えっと、ど、どうしたの……?」

イデアは精一杯返事をする。

「いや、さっきからずーっと何かを考えているご様子でしたので。つい気になってしまって」

「すっ、すみませ……あ、いや、ごめんね?」

心の中で何度もイデアは彼女のことを疑ったが、
それでも彼女への好意は消え失せ無かった。

むしろ、こんな自分に愛想笑いを常に浮かべるほどのバイタリティを持っていることに上から目線ながらに感心するほどであった。

イデアとて嫌われたい訳では無い。
むしろ、距離を縮めたくフランクな言葉を使おうと必死だ。

「いえ、こちらこそ」

「あ、あのさ……正直に言ってくれて構わないって言うか、むしろそうして欲しいんだけどさ……」

「はい」

「僕のこと、正直どう思ってる?」

「……えっと」

「あ、いややっぱり大丈夫だから!
こんな陰キャオタクが気持ち悪いこと言ってすみませんねホント!」

あー、あー、と小声で呟きながらイデアは耳を塞いだ。
彼女の返事も聞かないままただ、ネガティブな感情だけが浮かんでいった。

「イデアさん」

「はっ、はい!?」

「イデアさんは言わなくていいって仰いましたけど……

やっぱり言わせてください」

「ひっ、あ、えっと……」

「こういうのは、正直に言っておきたいって思います。

……イデアさんのこと、私、好きですよ」

イデアに投げかけられた言葉は優しかった。
イデアはいい意味で拍子抜けして、片手に持っていたコーヒーカップを落としそうになっていた。

「……なんて、少し恥ずかしいですね」

えへへ、と可愛らしく彼女が笑うので、
なんとか返事をしなければならないのだがイデアは言葉が出なかった。

手に力が入らず、イデアの頬が緩む。
それを必死にイデアは手で隠して、遂に口を開いた。

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- リクエストありがとうございます!詳しく書いてくださったのでわかりやすいですね!書くのが遅いので順々になりますが必ず書きます! (2022年5月19日 18時) (レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクで鬼滅の刃で夢主が妓夫太郎を養子にして夢主が妓夫太郎に付けた名前は飛鳥 妓夫太郎は夢主に依存して夢主は妓夫太郎を溺愛してる (2022年5月11日 18時) (レス) @page1 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストありがとうございます!承りました〜今書いているのが終わったら取り掛かりますね! (2022年3月18日 17時) (レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでアズールで甘で書いて下さい! (2022年3月17日 17時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月2日 22時

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