イデア・シュラウド…高嶺の花 １ ページ2
イデア・シュラウドは根暗な男だった。
常にネガティブな思考をしており、
人と話すのが大嫌いな俗に言う陰キャというやつだ。
しかし頭はずば抜けてよく、天才という言葉がよく似合う。
彼の作り出したロボットや新たな理論は大変素晴らしいもので、
それを発表した暁には様々な大手の会社に欲されること請け合いだった。
彼の所属している学園側からしても、
生徒の能力を認められることは名誉なので、
彼に人前に出てスピーチをしろと口うるさく言ってはみるが、
イデアはオタク特有の早口で教師陣をまくし立ててはしっぽを巻いては逃げるのだ。
その日のイデアは特に荒れていた。
テストがあったからだ。
別にテストの点数が悪いからとか、問題が解けなかったからということは一切ない。
イデア自身は勉強ができるし、勉強することに対してそこまでの嫌悪感を抱かないからだ。
問題は、彼が生身で教室に向かわないといけなかったことだ。
「いやそもそもなんでリモートという手段がある中で生徒たちをひとつの空間に集めるのかが意味わかんない。
伝統を守るとか馬鹿らしいじゃん。
いや確かに守るべき伝統は守られるべきだ。
必要だからね。
でもさ、そうやって守ろうとしないと保ち続けられないくらいの欠陥のある伝統っていらなくない？
時代錯誤甚だしい。
ねえ、オルト。オルトもそう思わない？」
持ち前の大きな体を丸めてイデアはボソボソと言い出した。
傍から見れば変人だが、オルトはそんなイデアに寄り添った。
「うーん……確かにそうだけど、守らないとまたリドル・ローズハートさんやアズール・アーシェングロットさんから怒られちゃうよ。
兄さんが他の人に怒られてるのを見るのは僕も辛いんだ。
結果的には今日頑張れたんだし、とりあえず楽しいことでもしようよ。
……あ！僕、人生ゲームがしたいな」
呪詛を撒き散らすように眉をしかめたイデアにオルトは言う。
オルトにとっては手馴れたものなのだ。
これではどちらが兄なのかわからない。
「……僕だってオルトに心配かけたくないよ。
ああ、とにかく今は憂鬱なんだ。
ねえ、何か気分が良くなる話してよ」
弱りきった兄にオルトは困っていた。
何回経験しても、目の前でこうも落ち込まれると弟としては落ち着かない。
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港 - リクエストありがとうございます！詳しく書いてくださったのでわかりやすいですね！書くのが遅いので順々になりますが必ず書きます！ (2022年5月19日 18時) (
レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクで鬼滅の刃で夢主が妓夫太郎を養子にして夢主が妓夫太郎に付けた名前は飛鳥 妓夫太郎は夢主に依存して夢主は妓夫太郎を溺愛してる (2022年5月11日 18時) (レス) @page1 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
港 - リクエストありがとうございます！承りました〜今書いているのが終わったら取り掛かりますね！ (2022年3月18日 17時) (レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクエストでアズールで甘で書いて下さい！ (2022年3月17日 17時) (レス) id: 7ca7b99cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：港 | 作成日時：2022年2月2日 22時
