満たされる朝 ページ23
獪岳はAのその表情をじっと見つめた後に口を開く。
｢朝から盛ってんなよ、カス｣
ベッドから抜け出し着替えを始める獪岳。
浅草で一日目に着ていた着物を着付けている。
Aも布団の上で寝巻きを脱ぎながら
獪岳に文句を言う。
｢本当に最低。
村田さんなら優しく口付けてくれるのに｣
｢お前あの人とした事ねぇだろ。
適当な事言ってんじゃねぇよ｣
｢うるさいクズ。
村田さんとはしないけど、想像するくらい良いでしょ｣
｢きもちわる.....勝手に村田さんを汚して楽しいか？｣
｢は？そこまで想像してないし｣
二人で罵りあいながら
朝の支度をするのも、毎日の日課になっていた。
｢あ、言い忘れてた...獪岳｣
｢なんだよ｣
着替えを終えて部屋から出る時、Aは思い出したように口を開いた。
獪岳はAの方を向いて、彼女の言葉に耳を傾ける
｢おはよう｣
｢......ん｣
微笑みながら朝の挨拶をしたAを見て、獪岳は言葉にできない感情を抱いた。
朝日に照らされたAの姿が、どこか儚く思えた。目を離したら消えてしまう様な...
たまに起こるAのこの現象を、獪岳はとても不思議に思っていた。
｢なに、そんなに見つめて...口付けしたくなったの？｣
｢誰がお前に...。はやく行くぞ、時間が無くなる｣
Aを置いてさっさと行ってしまう獪岳。
慌ててAはその姿を追いかけた。
・
二人きり、あぜ道を静かに歩く。
田んぼに住んでいる生き物たちの音に耳を澄ませながら、朝日を体に浴びる。
たまにはいいかもしれない。
ゆっくりこうして、二人で歩くのも。
｢獪岳、散歩もいいものでしょ？｣
｢...そうだな｣
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瑠璃(プロフ) - 零華さん» そうなんです...彼には沢山知識つけてもらいたい...似合うしカッコイイと思うんです...！！ (2020年4月7日 19時) (
レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 瑠璃さん» 確かに！！そんでもって外国の本とか、生物の本とか、そういう豆知識見たいのをどや顔で言う獪岳くんも見てみたいかも！！<答え>なにしても獪岳は、かっこいい。 (2020年3月28日 14時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 零華さん» 獪岳には色んな本を読んで貰いたいです... (2020年3月20日 20時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - まさかの百人一首？！獪岳は、本当に何してもかっこいい///。ちなみに、私は「君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな」が一番好きです！！。あと「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」とかも好きです！。(*^^*) (2020年3月16日 13時) (レス) id: f56491ae0c (このIDを非表示/違反報告)
胡麻(プロフ) - 希乃夏さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年3月16日 13時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばりぼり | 作成日時：2020年3月12日 22時
