��諜報任務という名のデヱト ページ21
今日も今日とて獪岳と街にいるのだが、この街は初めて来る場所だし、発展していて背の高い建物もある。
レンガ造りの建物や道路...。近くには学校もあるみたい。
私は女学生スタイルで獪岳の隣を歩いている。
ちらりと彼の方を向くと、凛とした横顔が目に映る。
あぁ幸せ。
何故こんなきらびやかな所へ来ているのか。
実は、三日間の自由が私たち二人に与えられたのだ。
...本当は街を歩きながら、人々の生活の様子を見てきて欲しいというお館様からの諜報任務なのだけれど。
デェトだって思ってないとやってられないわ
それに久しぶりに獪岳に会えたんだから！
｢おい、仕事忘れんなよ｣
｢わかってるよ。獪岳も変な事しないでね｣
｢あたりまえだろ。......はぐれたりするなよ｣
獪岳は白いシャツの上から花田色の着物を着て、錆納戸の袴をはいている。普通の人がこの色合いの服装をしていたら地味な印象しかないだろうけど、
獪岳はとてもかっこよく着こなしている。
｢はぐれないよ。こんなに人が沢山いるから、
余計に離れられない｣
どちらかが迷子になったら大変だわ。
だって獪岳、前みたいに女のコの視線を集めているもの。
嗚呼でも、仕方ないわ。彼ってどんな格好をしていても似合ってしまうものね。なんて罪作りな人なの...
獪岳の横をお淑やかに歩く。
どこからか話し声が聞こえた。
｢あの男性の隣の女の人は、一体何処のお家の方かしら｣
｢さぁ...わからないわ。でもなんだかとってもお似合いね｣
お似合い？私と獪岳が...？
純粋に嬉しくなる。人に褒められると気持ちがいい。
｢......ふふふ｣
｢なんだよ急に...気持ち悪いな。｣
｢まァ酷い人。
乙女に向かって言う言葉じゃないわ｣
女学生が言いそうな言葉で獪岳とお喋りする。
獪岳は｢うへぇ｣と変な顔をした。
...失礼ね。
｢普通にしてろよ。その方がいい｣
｢.........うん｣
さりげなく普段の私を褒めてくれた。
これってつまり、いつもの私が好きってことよね？
私が鬼殺隊士ではなく普通の女学生だったら、彼の隣は歩けなかったかもしれない。
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くろすけ(プロフ) - いままでこのお話を読んでくださった皆様、素敵なコメントをくださった皆様、ありがとうございます。ご縁がありましたら、またよろしくお願いいたします。 (10月15日 13時) (
レス) id: 5d290dfab7 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ(プロフ) - それにあたりまして、今後『獪岳と同期の子の話』については、支部にて、「胡麻/瑠璃/ばりぼり/」というユーザー名のアカウントから更新させていただきます。 (10月15日 13時) (レス) id: 5d290dfab7 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ(プロフ) - Ms3さん» コメントありがとうございます。こちらの作品アカウントにログインできなくなってしまったため、今後このサイトから作品を更新することは一切ありません。しかし、私自身この作品に思い入れがあるため、別サイトにて修正、更新をさせて頂こうと思っております。 (10月15日 13時) (レス) id: 5d290dfab7 (このIDを非表示/違反報告)
Ms3(プロフ) - 全て読ませていただきました！今まで読んだ小説で一番好きです…文章の書き方が美しいです…更新まっています。乱文失礼しました。 (2022年1月30日 17時) (レス) id: 97ad62886e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 月花さん» わからないです...村田さんは凄く好きなキャラクターなのでお名前知りたいです...、、 (2020年3月19日 10時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばりぼり | 作成日時：2020年3月4日 10時
