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鋭い目 ページ8

滅多に柱と過ごせることはないので、煉獄さまの言葉に甘えることにした。珍しく藤の家には他の隊士は来ていないようだった。

夕食を共に摂り、他愛ない話をしてその日は過ごした。




そして次の日

朝起きて身支度を済ませ、朝食を頂こうとした時
煉獄さまの姿が見えないことに気がついた。

廊下で出会った獪岳に話しかけて、聞いてみる。


「獪岳、煉獄さま見なかった?」

「あぁ...散歩してくるってさ。
朝食までには戻るって言ってたな」


散歩...鍛錬や見回りを行っているのだろう。此処は煉獄さまの管轄外の地域なのに。昨日もおそらくあの人はきちんとした睡眠時間を確保出来ていないはずだ。


「大事な戦力なんだから、体を大切にして欲しいものだけど...獪岳もしっかり寝てないでしょ?隈ができてる」

する、と獪岳の目元を指でなぞる。


獪岳は図星だったようで頭を掻いた。
...いつ任務が入るのかわからないのだ、体は大事にしなくてはいけない。


それにせっかく柱に稽古をつけてもらえる機会が出来たのだから、万全な状態で受けねば勿体ない。



...もしかして、緊張して眠れずにいたから鍛錬してたの?だとしたらちょっと可愛らしいと思った。


私は獪岳をからかおうと思い、にこりと微笑み口を開いた



「とりあえず、今日は早く寝てね。夜一緒に寝てあげようか?」

「...あのなお前」

「うむ、それは良くないぞA隊士!」


「うわっ!?」


後ろから聞こえた声に驚いて獪岳に抱きつく。振り返ると、そこには炎柱が立っていた。

困惑しながらも声をかける。


「お、おかえりなさいませ煉獄さま...」

「嗚呼、今帰った!朝食を待たせてしまってすまない。すぐ向かうから君たちは先に食べていてくれ」

「わかりました」


獪岳が返事をすると、煉獄さまはニコッと明るい笑顔を浮かべ部屋に向かっていった

それを獪岳と一緒に眺めていると、煉獄さまはぐるりとこちらを振り向いた


「あぁA隊士!君は稽古の後で俺と話をしような」

「えっ」


彼はそれだけ言ってピシャリと部屋の戸を閉めてしまった。

...なぜ急に?私はなにかいけないことをしただろうか



「かいがく...」

「俺は関係ないからな」


獪岳はそう言って、抱きついていた私の腕を振り払い居間へ行ってしまった。

稽古→←17.炎柱



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Ms3(プロフ) - 間違えて前作にコメントを送ってしまいました。すみません。この話ほんと大好きです!更新ずっと待ってます! (2022年2月5日 13時) (レス) @page32 id: 97ad62886e (このIDを非表示/違反報告)
どまたん - 面白いです!頑張ってください (2020年11月15日 19時) (レス) id: 4fadde88bd (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 希乃夏さん» ありがとうございます!嬉しい...。更新頑張ります!! (2020年4月9日 17時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
希乃夏(プロフ) - 怖い話大好き人間なので、続きが気になります!更新頑張って下さい! (2020年4月9日 2時) (レス) id: 65dd38510e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 春雷さん» ありがとうございます!更新できてなくて申し訳ないです...。頑張ります!番外編いいですね ...お話考えてみます! (2020年4月7日 14時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばりぼり | 作成日時:2020年3月18日 18時

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