検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:27,695 hit

21.みつけた ページ18

三日間、獪岳と会わずに時が過ぎた。


一人になって気持ちの整理もできたので、そろそろ彼の元へ帰ろうと思う。獪岳に変な虫がついていたら困るし...



少し歩いた時、鴉の声が聞こえた


「鬼ガ出没シタトノ情報アリ!東二向カエ!」



カァと鳴いて夕焼け空を東に飛んでゆく鴉を追いかける。

...獪岳の所へ行くのは任務の後でもいっか









「...ふぅ」


東に出た鬼は弱いものだったのですぐに任務は終わった。子供の鬼だった。

きっと最近鬼になってしまったんだろう。かわいそうに。




そういえば炭治郎くんは鬼にも慈悲の気持ちを抱いていて、斬った後に手を合わせる事があるとか...
風の噂で聞いただけだが、あの子ならやりそうだと思った。









鎹鴉が言うには、もうここに鬼は居ないらしい。そして藤の家も無いという。


困った。もう外は真っ暗だ。
はやく宿を探さねばならない。














街のある方を鴉に案内してもらいながら歩いていると、後ろからガっと肩を掴まれた。


「!」


冷や汗がする。気配がなかった...
まさかまだ鬼が?咄嗟に刀の鯉口を切る。





すると、耳元で声がした。



「....おい、探したぞ」



肩に乗っている手を払って勢いよく後ろを振り向く。
二、三歩離れて相手と向かい合った。


「あれ、かいがく?」




私の肩を掴んだのはどうやら獪岳だったらしい。



「勝手に居なくなりやがって...消えるなら一言言ってからにしろよ」

「消えるって...ちょっと一人になりたかったからそうしただけだよ。本当は今日の内に獪岳の所に戻るつもりだったの」


わざわざ探しに来てくれるなんて...珍しい事もあるのね。


「なら初めに言っとけ。ったく、こっちは丸一日走りっぱなしだったんだぞ」

「ふぅん...すぐには探してくれなかったのね」


私がいないことに気づかなかったとか?
離れてから三日もあったのに。


「俺だって任務があんだよ。あと、村田さんと話をしたから...」

「え、村田さんと!?ずるい...」



私もお話したかったと言うと、いなかったお前が悪いと獪岳は言った。彼の言う通りなので返す言葉はない。






会話をしながら夜の道を歩く。そろそろ寝る場所を確保しなければならない。



「この辺藤の家が無いんだって。宿を探さないとね」

「なら早くしないとな...おい、お前もっと早く歩けよ」

22.町外れの宿→←気まぐれ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
123人がお気に入り
設定タグ:獪岳 , 鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Ms3(プロフ) - 間違えて前作にコメントを送ってしまいました。すみません。この話ほんと大好きです!更新ずっと待ってます! (2022年2月5日 13時) (レス) @page32 id: 97ad62886e (このIDを非表示/違反報告)
どまたん - 面白いです!頑張ってください (2020年11月15日 19時) (レス) id: 4fadde88bd (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 希乃夏さん» ありがとうございます!嬉しい...。更新頑張ります!! (2020年4月9日 17時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)
希乃夏(プロフ) - 怖い話大好き人間なので、続きが気になります!更新頑張って下さい! (2020年4月9日 2時) (レス) id: 65dd38510e (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 春雷さん» ありがとうございます!更新できてなくて申し訳ないです...。頑張ります!番外編いいですね ...お話考えてみます! (2020年4月7日 14時) (レス) id: 2740432cb0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ばりぼり | 作成日時:2020年3月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。