検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:10,258 hit

3. ページ6

「良いのかよ」

「良いよ!私じゃ食べきれなかったし。」


とりあえずAを家にあげて、自分の部屋に通す。

「ほー、ここが場地君の部屋かー」

なんて呑気な声をあげて部屋を見て回る彼女は、場地の気持ちなど知る由もない。

場地は、と言うとAから渡されたペヤングをキラキラした目で眺めている。
彼はこのペヤングが激辛だとは知らない。


「A、これいただきます」


そう言って1口食べたが最後。


「ゲホッ??!!!」


場地は盛大にむせた。
覚悟して食べるならまだしも、他のことに気を取られながら口に運んだのだ。ダメージはでかい。


「うわ、やっぱりか!場地君ごめん!」

「オマエ…知ってて黙ってたな?」

「だって場地君何も聞かずに食べちゃったから」


口近辺を駆け巡る痛さに、思わず悶える場地。

クッソ、こんなかっこ悪い姿は見せたくねぇのに…

そう思って部屋の隅っこを向いて押し黙る彼と、そんな彼の思いをよそに、拗ねられたと思ってあたふたするA。


「ごめん!ごめんって!」

「……。」


とうとう何も言わなくなった場地。
実際は口が痛くて喋れないだけの話なのだが、彼女はまだ拗ねたと思ってるようだ。


「ね、場地君の言うことなんでも聞くから許してよ…」


そう項垂れるA。しばらくして場地が部屋の隅っこを向いたまま喋り出した。


「ドラケンにこれ押しつけに行って、その後俺とバイクで甘いもん食いに行くなら許す。」

「良いの?」


その瞬間、ぱあっと花が開いたかのように元に戻るA。


彼女は知らない。壁を向いていて見えない彼の表情が緩んでいることなんて。

彼女は知らない。彼が、こうなるなら激辛ペヤングも悪くねぇな、と思っていることなんて。




--------キリトリ線--------


勢いで書いたので変な文かもです。

激辛ペヤング、余程辛みに自信がある方でも中途半端な気持ちで食べることはおすすめしないです、死にます。

根性で食い切りましたがその日1日腹痛で何も食えなくなりました。

リク:やっぱり君こそマイヒーロー*→←2.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

駅前でよく売ってるわらび餅(プロフ) - 私は激辛ペヤングを許さない (2021年9月27日 23時) (レス) @page6 id: d7952d1387 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - リクエスト受けて下さりありがとうございました!満足です!これからも頑張ってください!💪 (2021年9月23日 22時) (レス) @page3 id: 1f80558e4b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:駅前でよく売ってるわらび餅 | 作成日時:2021年9月22日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。