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「レオナ？」


声をかけられる。


『どうかしたか？』


こいつは隣の国の第二王女、レイラ・クリスタル。

俺の婚約者にあたる奴。


「その腕輪は？」


あまり喋らないし、喋ろうともしない彼女には珍しい。


『学生の頃着けてた奴だ。もう随分着けてなかったなと』

「…そう。それは、誰かから貰ったの？」


「『ああ、そうだな。もう居ない思い人から』」


…は？

これは、部屋で見つけたじゃねぇか。


「そうなの。通りで綺麗な訳ね」

『は？この腕輪がか？』

「いいえ。貴方が」




「だって、いつも「誰か」を見ている」









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ラッキーカラー

あずきいろ


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作者名：天の河 | 作成日時：2020年11月7日 21時

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