40話 ページ40
お風呂にて__
「主様、湯加減はいかがでしょうか」
『丁度いいよ。ねぇフェネス、お風呂上がったらアイスが食べたい』
「フフ…かしこまりました。用意しておきますね」
『ありがとう』
「…主様」
『ん?』
「俺は主様にどんな過去があろうと俺は主様の味方ですから。どんな主様でも俺は…その、…大好き、ですよ」
『…今顔見に行ってもいい?』
「ッ!!?今っそんな見せられるような顔してないので…」
『ははっ残念。ありがとうフェネス』
「はい。…主様、この先もずっとその笑顔を見せてください。俺は主様の笑う顔も大好きなんです」
『…』
「主様…?あの、俺今何かまずい事でも…」
『…んーん、本当にありがとう。今までの生活では笑うことなんて許されなかったから。殺人犯のくせして何笑ってるんだって』
「ッ…」
『だからそう言って貰えて今めちゃくちゃ嬉しかった、本当にありがとうフェネス』
「…もう二度と主様に同じような苦しみを味あわせることはしません。俺達悪魔執事が命をかけてもお守りします。ですので安心してお過ごしください」
『うん、頼りにしてるよ。そろそろあがろうかな、逆上せちゃう』
「では俺は外に。…待ってますからね、主様」
『うん』
…あの日、私はお風呂に上がってそのまま自分の世界へ帰った
そしてあの事件が起こってしまった
だからフェネスはあの日から本当に不安なのか着替え終わり外に出てフェネスを見るととても安心したような顔をする
…本当に申し訳ないことしたな
フェネスだけじゃない…他の皆にも迷惑かけちゃった
何かお礼したいけど…料理する以外思い浮かばないや
ロノには仕事増やしちゃって悪いけど教えてもらおうかな…
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作者名:しゃか | 作成日時:2022年11月23日 20時