33話 ページ33
「どうした、眠れないのか?」
『そんなジッと見られると寝られない』
「……そうか、それならしょうがないな」
『ん?なに…ってなになになに!?!!?』
急に立ち上がり何かと思えば靴を脱ぎベッドに入ってくる
思わず上半身を起こして下がると腰に手を回され動かないようにされた
「何って添い寝だろ」
『ちっ近いってば』
「主様が逃げようとするからだろ」
『それはボスキが急に…』
「ほら、寝るぞ」
私から離れ寝転がり隣をポンポンと叩きながらおかしく笑うボスキ
…ほんとズルい
『…わかった…じゃあ…失礼します』
「ん。…これなら寝られるだろ」
『んー…どうだろ』
「子守唄でも歌うか」
『…歌えるの?』
「歌えるに決まってるだろ。なんだ?意外か?」
『歌うようなキャラじゃないと思って…子守唄はいいや。…聞き入っちゃってさらに寝れなくなりそうだし』
「そうだな…なら、これならどうだ」
そう言いながらピッタリくっついてポンポンと優しく叩いてくれる
最初こそは驚きと緊張で寝れる自信がなかったけどボスキの優しい手やたまに聞こえてくる声に安心したのか私はいつの間にか眠っていた
「…寝る前に一緒に寝てもいいか聞くの忘れたな。今日は戻るか…」
…起こさないように…よし
「ほんと…可愛いな」
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作者名:しゃか | 作成日時:2022年11月23日 20時