過去「あくねこ」 (ページ31)

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31話ページ31

バスルーム___

…ほんとだ､思ってたよりも首の跡がくっきり残ってる

こんなの皆に見せる訳には…スカーフとか首元隠れるやつ用意してもらおう

『はぁぁぁ…』

「主様､湯加減はいかがですか」

『丁度いいよ』

湯船に浸かってるとフェネスがドア越しに声をかけてくる

「それはよかったです｡…あの､主様」

『ん?』

「指輪無くなっていらっしゃいますが…もう､主様の世界には帰れないですよね」

『ははっ…そうみたい｡…私はミケがあっちの世界にいたから帰ってただけでミケがこの世界にいるなら帰る必要なんてないしこれからはずっとここにいるよ』

「……本当…ですか?」

『うん』

「…」

『…?フェネス?』

「ｯ!申し訳ありません…これからはずっと主様と過ごせると思うと嬉しくて」

『ははっ…何それ』

ボ「随分と楽しそうに話してるなぁ?」

フ「わあ"っっ!!?!ちょっちょっとボスキ気配消して後ろに立たないで」

『…フェネスの声にすごくびっくりした｡そろそろ上がろうかな』

フ「あっなら外に出ますね､ほら行こうボスキ」

ボ「おう｡…主様､髪乾かしたら少し話せるか」

『えっ?うん』

ボ「主様の部屋で待ってるからな」

…なんだろ､話したいこと?

『んー…』

なんて考えながら体を拭き服を着てるとふと何かをぼんやりと思い出した

誰かに抱きしめられて……

『…ダメだ､思い出せない』

なんか…ボスキがいたような…

…思い出しそうなんだけどな

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