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28話 ページ28

『… …』


ム「ッ主様!!!主様〜!!!!」


『…む、…ど…して…』


ム「うぐ、ぅ…とっ…とっても…心配しましたよ!!!主様…主様が、もう…」




目が覚めればデビルズパレスの自室だった

そしてムーは顔をぐしゃぐしゃにしながら涙を流し私に抱きつく




『…え、…と…』


ル「やあ、目が覚めたみたいだね」


『る…かす…?』


ル「ええ、アナタの執事のルカスですよ」


『…』


ル「気分はどうですか?」


『…み…け……』


ル「ふふ…この子のことでしょうか」



" にゃ〜! "



『ッ…え…み…ミケ…?』


ル「猫にとっての毒物を食べさせられたみたいですが処置が間に合い今はもう元気いっぱいですよ」


『どうして…私。…私は…』


ル「…それが私もよくわかりません。ボスキくんが主様を連れてきましたが私が確認した時は…確かに主様は息を引き取られていました。…しかし…急に脈が動き始め…本当に奇跡としか言いようがありません」


『…』


ム「よかった、です…よかったです主様ぁ…!!!」


『…わかったから、もう泣かないで。…ミケ…なんで、この世界に…というか、何で私ここに…?』


ム「玄関からすごい音がして…そしたらボスキさんが誰か!!って叫びながら主様とミケちゃんを抱きしめていて」


ハ「ッ…あ…ぁ、主…様…?」


『ハウレス?』


ハ「目が、覚め……ご無事で…良かった、です…」


『…ははっ…何でそんなに泣くの』


ル「当たり前ですよ。…アナタは私達の大事な主様なんですから」


『……ごめん、本当にごめん』


ハ「謝らないでください!!…主様…主様の世界で、一体何があったんですか…?ボスキに聞いても何も話してくれないんです」


『…』





…ハウレスは…どんな経緯で悪魔執事になったんだろ


わからないけど…きっと大事な人が亡くなったりしたのかな





『…大したことないよ』






目を逸らしながら膝に座るミケの頭を撫でた


…ホントに、自分が嫌になる







___

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作者名:しゃか | 作成日時:2022年11月23日 20時

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