過去「あくねこ」 (ページ16)

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16話ページ16

フ「どうして…そんな」

ア「もしかして何か不安になるようなことでもあったんすかね…?」

ボ「…」

ベ「とにかく主様が戻ってきたらちゃんと私達の主様はアナタしかいないっていうこと伝えないといけませんね」

ム「はい…本当に無理をしていないといいんですけど…」

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ムーに変なことを聞いてしまい逃げるように指輪を外してこっちの世界に戻ってきてしまった

…なんで､あんなこと

『…あ､あれ…何これ』

何故か手に違和感を感じで見てみると手の中にはシルバーの指輪を持っていた

なんだこれ…と見てみるとあっちの世界へ行く指輪と瓜二つ､色が違うこと以外は全く一緒の指輪

不思議に思いその指輪をはめてみるが何も起こらず立ち尽くす

『…変なの…もしかして誰かの…?』

持って行けるかわかんないけど一応次行った時持ってって聞いてみよう

『…はぁ…でも…』

すごく行きづらいな…

…でも､確かに不安はある｡もし本当にいつか私の力が無くなりあの世界でさえも私の存在が…必要が､無くなってしまうんじゃないかと
きっと皆は私が必要と言ってくれるだろうけど…それでも不安は消える気がしない

皆はすごく優しくしてくれるし必要としてくれる｡でもそれが無くなった時を考えてしまって素直に受け止められない

"にゃ〜"

『…バカな主で､我儘な主で…ごめんね』

"にゃ…?"

『ご飯食べようねミケ｡…そうだ､おやつ買ってこないとね｡最近寂しい思いさせてるから少し高いおやつ買ってくるから』

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