14話 ページ14
『…それで､皆食べるって言って完売?』
ム「皆さん反応が早かったですよ!!」
ロ「そうそう､主様の手料理って言った瞬間食べるって」
『ははっよかった〜｡後で味の感想聞かなきゃ』
ム「じゃあ僕達も食べましょう!!」
ロ「だな!いただきます!…ん!!めっちゃ美味しいですねこれ」
『…うん､味そのまま』
ム「そのまま?」
『これ昔お母さんが教えてくれたものなの､私早くに両親亡くしちゃってさ｡唯一お母さんに教えてもらった料理なんだ』
ロ「そうだったんですね…」
ム「主様のご両親ならとても良い人そうです!!」
『…ははっ…あ､ムーったら口ついてる』
ム「んぐ､すいません…」
ロ「…」
『早く食べて散歩に…ｯ!!?』
口に入れようとした物が腕を掴まれ突然違う方向へ行った
ボ「…ん…」
ロ「ッ!!?!?あのボスキさんが野菜を!?」
ム「ボスキさんが野菜を食べるところ初めて見ました!!」
『そんなっ何して』
ボ「…皆して主様の手料理食うなんてズリィだろ｡なんで声掛けてくれなかったんだ」
『だって全部野菜だから…』
ボ「主様が作ってくれたもんなら例え嫌いなもんでも食う｡…次は声掛けろよ」
『ごっごめん…?』
ロ「あの､主様失礼を承知でお願いしますこれから毎日野菜炒めを」
ボ「ロノ」
ロ「…冗談ですよ」
『ふふ…はははっ､嫌いなんだから無理しなくていいのに｡…でも嬉しい､ありがとうボスキ』
ボ「…フン」
『後はこれ部屋で食べるね｡ムー行こう』
ム「はい!ではロノさんボスキさん失礼します!!」
・
・
「おいロノ水」
「…やっぱり無理して食べてましたよね」
「ん､ん…はぁ…やっぱ無理だな」
「でも主様めちゃくちゃ嬉しそうでしたね」
「…あぁ､だな｡あの顔を見れるならまた食ってやってもいいな」
「…」
「どうした､難しい顔して」
「いや､あの料理主様の母親が教えてくれた料理だって教えてくれて｡その時にムーが両親についていい人そうって言った時一瞬だけどめちゃくちゃ暗い顔をして｡…そこが､なんつーか…引っかかって」
「…そうか」
「無理してないといいんですけどね」
「だな｡…俺は戻る」
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作者名：しゃか
| 作成日時：2022年11月23日 20時
