2話 ページ2
- 自宅 -
『はぁ…』
今日も仕事が終わった
…疲れた、お風呂は明日の朝にしてもう寝ちゃおうか
そんなことを考えていると1匹の三毛猫が私の足元に擦り寄った
『ミケ…ご飯まだだったね、おいで』
私は野良猫だったミケを保護して一緒に住んでいる
最近はあっちの世界ばかり行ってしまっているから寂しい思いをさせてるな
『…そうだ、ミケも一緒に来れないかな』
"にゃ〜"
私はご飯を食べ終えたミケを抱っこしていつも通りに指輪をはめた
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『…あれ』
「ん?主様。来てくれたんだな」
『…』
「主様?」
『なんでもない。天使とか大丈夫だった?』
「あぁ、今ん所はな」
『良かった』
「仕事終わり真っ直ぐここへ来たのか?」
『うん、お風呂もご飯もまだなの』
「そうか…ならすぐ準備する、先に風呂にするか?」
『そうしようかな』
「わかった、フェネスを呼んでくる」
『うん』
フェネスは入浴補助として私のお風呂の準備をしてくれる
最初は私の背中を流すとか言われたけど…私は女だ
執事だとしても…男性に肌を触られるのはちょっと
『はぁぁ…最高』
ちゃんとした屋敷だからお風呂は当然めちゃくちゃ広い
サウナもあるからタダで温泉に入ってる気分
『…』
ミケ…こっちの世界に連れてこられなかったな
まだ寒い時期じゃないしご飯もあげたから大丈夫だよね
「主様、湯加減はいかがですか?」
ドア越しにフェネスが私に問いかけた
『丁度いいよ』
「それはよかったです、何かお飲み物をお持ち致しますか?」
『あー…あがったら冷たい牛乳飲みたい』
「かしこまりました」
…この生活にも随分と慣れてきちゃったな
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作者名:しゃか | 作成日時:2022年11月23日 20時