1話 ページ1
仕事の終わりの帰り道黒い猫が通りかかり可愛かったのでついつい近寄り頭を撫でると黒い猫は指輪を落としてその場を去った
なんとなくでその指輪をはめたその日から私は別の世界を行き来するように
「主様､帰ってたんだな」
『ボスキ､どこか行ってたの?』
「俺のお気に入りの昼寝スポットにな｡そうだ…今度一緒にどうだ?景色がよくて静かで昼寝をするには最高な場所でな」
『ははっ…いいね､今度連れてって』
「あぁ」
ボスキは私の担当執事
たまに代わったりはするけどほとんどお世話をしてくれるのはボスキだ
「ふぁ…ん…おかしい､結構寝たはずなんだがな」
『いくらでも寝られるんだね､羨ましい』
「主様はあまり寝られないのか?」
『ん〜…たまに』
「そうか…ならいい安眠方法を探しておく」
『ありがとう』
コンコンッ
『ん?誰だろ』
ム「主様!」
『あっムー』
ム「ロノさんがケーキを作ってくれたんです!なので持ってきました!」
『美味しそう…』
ボ「まさかケーキだけ持ってきたんじゃないだろうな」
ム「え?」
ボ「…はぁ…まぁいい､今紅茶を準備してくる」
ム「ああっ!飲み物を忘れていました…そういえばロノさんが何か言ってた気がします…」
『ふふ…ほんとムーはドジだね』
「そんなこと!ない…です…多分…とても美味しそうだったので早く主様に食べて欲しくて…」
『珍しい､ムーなら真っ先に食べたい!とか言いそうなのに』
「う…確かに1口貰えたらとか思ったりしましたけど…」
『正直なんだから｡…ん､1口だけね』
「ｯ!!いいんですか?」
『他には内緒』
ボ「内緒ってなんのことだ?」
『びっくりした!!…急に後ろに立たないで』
ボ「ははっ…悪い」
『もう…』
最初は混乱したし夢の世界だと何度も思った
でも今じゃもう慣れて私はほとんどはこの世界で過ごしてしまっている
…本当に､住めたらいいのに
ム「主様?」
『ん?』
ム「ボーッとしていたので…」
『んーん､なんでもない』
ボ「大丈夫か?無理はするなよ」
『うん､ありがとう』
___
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃか
| 作成日時：2022年11月23日 20時
