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31話 ページ31

『ありがとうおばあちゃん、あとは3人で作るからおばあちゃんはおじいちゃんとゆっくりしてて』


「何かあったらすぐ呼んでね?」


『うん』


(…にしても、急だな料理したいなんて)


『花嫁修業』


「嬉しいなぁ僕のためにやってくれるなんて」


『は?』


「段々僕への態度が冷たくなってない?」


(それは自業自得だ)


『もういーから、お兄ちゃん米といで』


「その前にAのそのエプロン姿可愛いから写真撮らせて」


『…』


「……え??いいの?」


『〜っ!!撮らないなら動くよバカ』


「やばい今なんか綺麗な川が見えた」


(そのまま渡っていいぞ)


『もう…』

























『ん…薄いかな、兄さん味見してみて』


「僕がするよほら僕舌が肥えてるから」


『初耳。別に家族だから気にしないけどそんな本気で私の口つけた味見用の皿奪おうとしないで』


(流石に引くぞ)


「はははっ」


『ほんと強いなお兄ちゃん…じゃあはい、お願い』


「あれなんで別の皿用意したの」


『いいから!!』


「もう仕方ないな〜、ん…ん〜ちょっとだけ味噌足しても大丈夫だよ」


『兄さんも』


(…まぁ、もう少し足してもいいな)


『了解』


「そういえばさA最近表情が出るようになったよね」


『…そう?』


「うん、前だってそんな怒ったりとか喜んだりとかしなかったじゃん」


『ふーん…そうなんだ』


(気づいてなかったのか)




笑うことは無かったけど喜怒哀楽はしてるつもりだった


…知予や心美と過ごしてるうちになんか変わってってるのかな



『友達できたから…かな』


「昔みたいにからかわれてとかじゃないよね?」


『うん、大丈夫だよ。そんな事するような子達じゃないから』


(まぁもしそんな奴が近づいてきてたら僕がなんとかしてる)


「ははっ確かに」


『…お兄ちゃん達って心配性だよね』


「え?」


『お兄ちゃんはまぁ…うん、昔から変わらずだけど兄さんも意外とって感じで』


(別に普通だろ)


『これが普通なの?まぁなんでもいいけど。…えーっと、次は卵焼き…できるかな』


「大丈夫ダークマターが出来ても僕は食べるから」


『仮にそうなったとしても食べないでよ』


「え?僕の身体の心配??優しすぎて天使だねほんと」


(そろそろその口取ってもいいか?)


『いいと思うよ』


「はははっもう半分以下は冗談だよ〜」


『ほぼ冗談じゃないじゃん』






___

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作者名:しゃか | 作成日時:2019年10月20日 11時

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