26話 ページ26
『眠い…』
(さっき寝て起きたばっかりだろ)
「眠いなら僕の膝を枕にしても」
『嫌だ。…ねぇさっきから黙ってたけどなんで両方にお兄ちゃんと兄さん座ってるの』
「今は向かい合って座るのは良くないって言うでしょ?」
(そうだ、ソーシャルディスタンスが大事だろ)
『ごめん意味わかんない。というか普通に距離近いし』
「いいからいいから♪」
『狭いって…ねーやることないし3人で外行こ』
「もちろんいいよ、楠雄は外出るの嫌いみたいだし留守番でいいよね」
(勝手に決めるな)
『だーかーら3人で!!喧嘩するなら2人とも留守番!!』
「も〜冗談だよ。怒ったAも可愛いね」
『はいはい早く行こ』
_____________________
__________
『やっぱりいいね〜自然いっぱいで』
「将来はこういうとこに住もうね」
『脳内お花畑は家に帰れ』
「もうそんな照れなくてもいいのに」
(やれやれ…というかどこに向かってるんだこれ)
『さぁ、てきとーに』
「行くとこないなら彩波手遊園地に行く?」
『絶対やだ行かない』
「大丈夫だよ、Aのことは死んでも僕が守るから」
『それ遊園地に行く時のセリフじゃない。…でも外ではいいけどなんもないし家に戻…ぉわっ!!』
(っ!!…全く、気をつけて歩け)
『びっくりした…ありがとう兄さん』
「怪我してない?」
『大丈夫大丈夫、早く家戻ろ』
「そんなに急ぐとまた転ぶよ。…ねぇ楠雄、さっき超能力で助けられたのになんで態々抱きしめて助けたの」
(…そうだったか)
「僕がする予定だったのにさ」
(いいから早く帰るぞ)
____
111人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃか | 作成日時:2019年10月20日 11時