1話 ページ1
『ん?別にいつも通りだよ〜』
『そうそう!今日ちょっといい事あったの』
『水?わかった!今持ってくるね』
小学生の時、私には友達がいなかった
…出来なかった
「おい…またやってるぞ」
「ほんと何してんだろうね」
「Aちゃん、この子かわいいね」
ほとんど私を気味悪がって話しかけてくる人なんていなかったけれどたまにいい人アピールするために私に近づく人はいた
『ん?はははっ、可愛いって言われてすごく喜んでるよ』
「へ…へぇ…そうなんだ」
まぁそんな人もすぐに私から離れていく
理由はわかってる
「にゃ〜」
『公園?じゃあ学校が終わったら一緒に行こっか!』
休み時間、学校に入ってきた猫と会話をしているのだから
私は昔から動物と何故か話せる
まぁ双子の兄貴が超能力者だし私も少しは別の人にはない力があった
しかし、その時の私は隠そうとせずに普通に動物と会話をしていた
…そのせいで結構いじめられていた
ノートがなくなったと思ったらマジックで気持ち悪いだの消えろだの書かれていたり上履きを隠されたり無視されたり
段々そんな生活を送っていくと昔は笑っていたのに兄と同じように無表情になっていった
私が笑う時は動物と話してる時のみ
まぁ気味悪がられるから人前ではもう話さないようにしてるけど
「おはよー」
「おはよー、昨日のテレビ見た?」
そんなこんなで今私はもう高校生
動物と話したりするのはもうやめたからいじめられることもなく普通に学校生活を送ってる
…普通に、送ってるはずだけど
「お?妹んなところで突っ立って何してんだ」
「もしかしてダークリユニオンの仕業か…!!」
「どうかしたのか?A」
普通に送っていたはずなのに、兄貴のせいで全然普通ではない人と友達になっていた
(勝手に人のせいにするなバカ)
…はぁ
今日もまた騒がしい日になるんだろうな
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作者名:しゃか | 作成日時:2019年10月20日 11時