私の子犬2 [入間銃兎]

チンクエ ページ5

「お母さーん」


『…』


「…??ねぇお母さんってば!!」


『っ…おかえり』


「ただいま｡…大丈夫?」


『ごめんね､ちょっとボーッとしてた｡手洗いうがいはした?』


「今してくるけど…具合悪いの?」


『んーん｡…もしかして心配してくれてるの?』


「べっ別に!!…手洗って勉強してくる!!」


『…素直じゃないな｡さてと…』



ガタッ!!!



『いっ!!…あれ…』


「っお母さん!!」



掃除をしようと思い立ち上がるとふらついてしまいそのまま床に座り込む

物音が聞こえ(人1)はすぐさまリビングに戻って私に近寄る




『ごめんね…大丈夫だから』


「病院行かないの?大丈夫?」


『ちょっと立ちくらみしただけだから｡ほら､勉強勉強』


「…うん」



心配そうに見つめながらもゆっくり立ち上がり自分の部屋へ戻る

姿が見えなくなったことを確認するとそのままうずくまり頭を抑える




『いったい…』



銃兎…


相談出来たら…

でも…ダメだ
銃兎は仕事で大変なのに私達のことも気にしてくれてる

もう昔のようにはいかない…甘えられない




『…薬』








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『銃兎』


「ん?どうした」


『明日休みだよね｡(人1)が出かけたいって言ってたんだけどさ…もしよかったら』


「悪い､明日は用事があってな」


『そ…そう…だよね｡ごめん』


「…A」


『なっ…に…銃兎…??』



何故か苦しそうな顔をし私を強く抱きしめる
訳が分からずあたふたとしていると



「別にAと(人1)といたくないからとかじゃない｡明日は部下と行かなきゃいけないとこがあってな｡次の休みは何がなんでも休むから､どっか行くか」


『…無理しなくてもいいからね』


「これは無理してでも休みをとる｡最近仕事ばっかりで構ってやれてないからな」


『ん…ごめん…』


「なんでお前が謝る｡…謝るな､今日はもうやることは無いからこうやってくっついてていいか」


『うん､いいよ』


「…ありがとうな」


「お父さん喉かわ……お母さんだけズルい!!」


『っ(人1)!?』



突然大声をあげるとガバッと私達に抱きつく



「はははっ､なら3人で暫くこうしてるか」


『ちょっ…苦しいよ』


「我慢しろ､仕事で疲れてるんだ｡癒してくれ」


「うん!!お父さんの疲れ癒す!!…嫌ならお母さん離れれば?」


『はっ離れないし』


「…チッ」


『今舌打ちした!?ちょっとどこで覚えたのそれ!!』







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