にじゅうはちわ ページ28
「なんで昔はあいつこと嫌いだったんだ」
「…僕がいじめられてる時お姉ちゃんいつも助けてくれてた｡でもそれで僕がお姉ちゃん大好きとかお姉ちゃんがいないと何も出来ないとか言われていじめが酷くなった」
「今の幼稚園怖ぇな」
「…小学の人にもいじめられてた」
「あぁ…あいつも同じだったな」
「…助けなくてもいいって言ってもお姉ちゃん聞いてくれなくて…」
「Aが原因でいじめが酷くなったとは言わなかったのか」
「言った｡他にもお姉ちゃんのことなんか嫌いって…そしたらすごく悲しそうな顔してた｡その日からお姉ちゃん僕に近づかなくなった」
「…」
「それで…おつかいに行った時また小学生の人達にいじめられて僕が持ってたお金取ろうとしたの」
「小学も怖ぇな｡…で､どうした」
「お姉ちゃんが来てくれてその男の子突き飛ばして怒鳴ってた｡…私の大事な弟をこれ以上いじめないでって」
「…ふーん」
「その時小学生の人たちすごく泣きそうな顔してたけどすぐに逃げてった｡…その日から僕お姉ちゃんのことが好きになった｡僕のために怒ってくれて…嫌いって言ったのに大事な弟って言ってくれて」
「…それで好きになった､か」
「それからお姉ちゃんといると楽しくてどんどん好きになった」
「ふーん｡なら俺の方がAのこと好きだな」
「は?」
「俺はあいつと出会ってからずーっと好きだ｡嫌いになったことなんて一度もない」
「…ふん､それでも僕の方がお姉ちゃんのこと大好きだし」
「そうかよ｡…昔のAの話､家に来たら沢山してやっからもうそんな顔すんなよ」
「ほんと…?」
「あぁ｡その代わり愛知にいる時のAの事聞かせろよ」
「…仕方ないな」
「にしても嫉妬とはなぁ…色々不幸なこと考えてたのに嫉妬って」
「うるさい黙れ二郎!!」
「…お前ほんとに小学1年かよ」
『じろくーん､翔太ー!!お母さんがクッキー焼いたから食べよ!!』
「今行く!!…お姉ちゃんに呼ばれたから行ってくる｡じろ兄ちゃんは具合悪くて帰ったって伝えとくから帰ってもいいよ」
「帰るわけねぇだろバーカ」
___
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 523人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆる - 面白かったです！！ (2020年8月20日 9時) (
レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
しゃか(プロフ) - ドナーツさん» ありがとうございますー！！ (2020年4月28日 22時) (レス) id: 69f25d052a (このIDを非表示/違反報告)
ドナーツ - かはっ、可愛すぎかよ〜最高です！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: 6a5c4fc28d (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 翔くん……どうしたんだろう…。んー、実は血が繋がってなかったとか…？まあ、家によって差はあるけど、子供が小学生の時にわざわざ子供産もうとするかどうかだし…ふむ() 続き早よ((殴 (2019年1月8日 14時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
くら(プロフ) - Thistle*さん» はい！ありがとうございます( ..)" (2019年1月5日 11時) (レス) id: 59ac186e9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くら
| 作成日時：2018年11月8日 17時
