無表情〈降谷零/安室透〉

よんじゅうさん ページ43

『…昴さんは何してるんですか?』


「僕は大学院生ですよ」


『へえ､そうなんですね』


「Aさんはあのスーパーでずっとですか?」


『最初は普通の会社にいました､でも色々あって辞めてスーパーにしたんです』


「そうですか…大変ですね」


『いえいえそんな』



ガシャン!!



「…お待たせしました､ハムサンドでございます」




今の音絶対皿にヒビ入っただろ……




念の為確認する



入ってない





頑丈すぎるだろこの皿
こいつのために作られた皿??




「…では､ごゆっくり」



頼んだものを全てテーブルに置くとニコッと笑って言う

しかし私には"急いで食え"にしか聞こえなかった






「…ん､美味しいですね」


『ですね』


「そのハムサンド一口貰ってもよろしいですか?」


『いいですよ』




昴さんに一口あげようと手を伸ばしたところ何故か腕を掴まれた



『…金髪さん､手を離してくれませんか?』


「ハムサンド､特別に一つ作りますよ」





降谷零はギロッと昴さんを睨む
その時に掴む力を強めた





『っ痛い!!』




その時の力が強すぎて我慢が出来ず声に出して言ってしまった



「っ…すいません…」


『…いえ』


「大丈夫ですか?」


『平気ですよ｡少し赤くなってますけどすぐ治ります｡…金髪さんもそんな気にせず』


「力入れすぎました…すいません」


『大丈夫です｡気にしないでください』


「…ハムサンド､いいですか?」


「はい｡…今お作りします」







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