無表情〈降谷零/安室透〉

ご ページ5

数日後__



仕事を行く時は必ずポアロに通る
その時に必ず女子高生が中へと入っていく



そして入る前には必ず"安室さん"という男性の名前を口にする




そんなにイケメンなら見てみたいと思うが喫茶店に入るほどお金の余裕はない



今はパートだ､給料も減ってしまった
なので食費はほとんど抑えている


そのせいで2､3キロは痩せた






今日もそのポアロの前に通る
チラッとでいいから中を見ようかな､そう思った時



携帯が震えた｡本当は歩きスマホなんてしたらダメなのだが私は開いて中を見てしまう




"ごめんねAちゃん､ありがとう"



本当は私は9時から18時迄だった
しかし他の人が急に出られなくなったため13時からスーパーが閉まる時間｡21時迄働くことに




"大丈夫です"



そう返信した時前を見ていなかったので誰かにぶつかり携帯を落としてしまった




その携帯はぶつかった相手の足下に落ちていた





「大丈夫ですか」



そう言い私の携帯を拾ってその男性はニコリと笑い携帯を差し出す





顔を上にあげればそこにいたのは




今一番会いたくない





警察の人間だった








「…おや､貴方は」


『……ふる…んぐっ!?』


「少しこちらへ」


笑顔のまま私の口元を抑え腕を引っ張り人通りか少ない場所へと連れてこられた






「…ここで大丈夫か｡…悪いが僕のことを降谷零と呼ぶな｡今の僕は"安室透"だ」







あの時JKがめちゃくちゃ話していた安室って
降谷零のことだったのか







その後なぜ降谷零と読んではいけないのかを話してくれた





『…アニメみたい』



ボソリと呟くとその男性には聞こえてしまい笑われた



「はははっ､ホントそうだね」




前に会った時と全然雰囲気が違う



何この優男オーラ

前の時と全然違う｡前はできる警察官の男みたいな感じだったのに


怖､てか気持ち悪




『……わかりました､降谷零とは呼びません』


「そうですか､ありがとうござ」


『安室透とも呼びません』


「…はい?」





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