無表情〈降谷零/安室透〉

さんじゅうはち ページ38

嫌な予感をしながら出勤しいつも通り8時間働いて家に帰る



特に何もおこらなかった…



まぁ私の嫌な予感一度も当たったことないし…






ガチャ､とドアを開けて中に入ると誰もいなかった
降谷零は今日は久しぶりの休み
それなのにどこにもいなかった





『…今日はずっと家にいるって言ってたのに』






いや…別にいいけど









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それから家にあったカップ麺を食べシャワーに入りテレビを眺める
傷はほとんど治っているので普通に頭を洗える




『…今日も無し…』



ニュースで私を襲った犯人が捕まったかどうかを確認する｡しかし今日も流れない
捕まったという連絡も来ない





『はぁ…』



…降谷､どこ行ったんだろ





『……あー!!なんで私そんなこと考えてんのさ!!…別に気にすることないじゃん』






……一応…一応外確認してこよ



外出るなって言われてるけど…これは仕方ないでしょ









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周りを探したがやはりいない





…急な警察の仕事でも入ったのかな





そう諦めて家へ戻ろうとした時誰かにぶつかってしまった



「おっ…と…大丈夫ですか」


『す､すいません…ボーッとしてました』



後ろに倒れそうになるところをぶつかった相手に腕を引っ張られ転ぶことは無かった
しかし私はその男性の胸元にダイブしてしまった
なのですぐに離れ謝る



「女性がこんな時間に外に出ては危ないですよ」


『コンビニ…用事があって』


「今からですか?」


『…はい』


「一緒に行きましょうか」



男性は茶髪でメガネをかけた紳士のような男性だ



『あの､別に大丈夫ですよ…?』


「いいから､行きましょう」





…財布､持ってきたっけな





「…自己紹介が遅れましたね､沖矢昴です」


『す､昴?かっこいい名前ですね…Aです』


「ありがとうございます｡よろしくお願いしますね､Aさん」



ニコリと笑って手を差し出す
恐る恐るその手を握り小さく"お願いします"と呟いた




「ところで…何かを探していた様子ですが何か無くされたのですか?」


『……別に､何でもないです』







それ以上質問されないように早歩きでコンビニへと向かった









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