1話 ページ2
ピピピッピピピッ
『ん"ー』
バンッと音と共に鳴り止む電子音。
キシキシというベットの音。
カサカサと擦れるシーツの音。
『…全部嫌い』
私のいつもの1日が始まる。
私は無能。そのことを忘れずに。
いつもの服に着替え、顔を洗うため部屋を出る。
ドンッ
いった…
前を向くと私と同じく座り込んでいるコネシマの姿。
「ちゃんと前見て歩け！無能が！」
『ごめんなさい』
私にはそれしか発せなかった。
座り込んでしまっているコネシマを置いて洗面所へ。
『…はあ』
顔を洗い、いつもの大きなため息。
重たい足取りで食堂へと向かう。
ガチャ
私が入る前は、ワイワイとしていた食堂。
私が入ると静まり返り、私を睨む全員の視線。
視線がチクチクと痛い。
私は1人みんなと離れた席へ着く。
だすると誰かが近寄ってきた。
私は反射的にビクッとしてしまう。
「おっはよーAちゃーん。そんなに怖がらんくてもええよ」
とニコニコと話しかけてくれるのは鬱くん。
ああ、この笑顔にどれだけ救われたことか。
私はいつも暴力を振るわれ、書類をすべて任せられ、言葉の暴力を浴びせられ。
でも
どんなことをされても私は平気だった。
え、何故って?
そんなの私が望んだから。
いつも大変そうで、ストレスがたまっている。
幹部のみんなはいつもそんな感じだった。
だから私が代わりに。ストレス解消の道具にと、無能のフリをした。
無能になれば私にぶつけられて、みんなは元気になる。そう思って。
だから私は平気だった。でも、たまに嫌になった。
そんな時に手を差し伸べてくれたのが鬱くんだった。
ぺ神や、グルさんなども。
だから私は頑張れる。
だから今日も。
ー無能のフリを。
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テイル - え？ごみ絵師さんが事故…？嘘やん… (2020年1月1日 14時) (
レス) id: c7122b4891 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ絵師さんだゾ！(プロフ) - ロコさん» ありがとうございます！ムノウがある程度までいったら書きますね (2019年8月27日 12時) (レス) id: 8cf4e583bb (このIDを非表示/違反報告)
ロコ(プロフ) - こっそり見てました……完結おめでとうございます！ (バッドの方で白尾国に残ったエンドが見たいと思ってる我氏） (2019年8月27日 4時) (レス) id: cb67a45a14 (このIDを非表示/違反報告)
ごみ絵師さんだゾ！(プロフ) - けいっちさん» ありがとうございます！生まれ変わったやつはムノウが完結したら書こうかなと… (2019年8月26日 22時) (レス) id: 8cf4e583bb (このIDを非表示/違反報告)
ごみ絵師さんだゾ！(プロフ) - ありがとうございます！ムノウ､あんまりおもしろくないかもです(白目)生まれ変わったやつは…じゃあムノウが完結したら書きます！ (2019年8月26日 22時) (レス) id: 8cf4e583bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごみ絵師さん | 作成日時：2019年6月19日 17時
