ピアノとバイオリン 1 ページ18
ｰAside
陸「A、いい？」
A「はい。」
写真集の撮影のときと同じように、陸さんの合図でバイオリンを弾き始める。
違うのは、この場にいるのが私と陸さん、セイだということ。
そして、これはインスタライブだということ。
軽くワンフレーズを弾いて、私たちは指を止めた。
A「あ、彰吾さんからコメント来てますよ。」
陸「山彰なんて？」
A「なんでそんなちゃんとした服着てるんですか？って。」
陸さんはスーツ、私はすっきりとしたラインのドレス。
陸「ちゃんとした服でやろーってなったんだよね！」
A「答えになってないですよ、それ。」
陸さんにそう言って、画面に目を落とす。
A「かずくんがなんの曲弾くんですか？ですって。」
陸「んー、どうしようね。」
A「えっ、決めましたよね!?」
陸「いやほら、どの曲からやろうかなって。」
@aaa._
そういうことか笑
@bbb._
りっくんらしい笑
陸「Aはどれがいい？」
A「え、私が決めるんですか？」
今回用意したのはCan't Say Goodbye、やさしさで溢れるように、青の日々、君に会うために僕は生まれてきたんだ。
@shogo_iwaya_official
早よ決めんと時間無くなるで
A「翔吾から早よ決めんと時間無くなるでってコメント来てますよ。」
陸「じゃあCan't Say Goodbyeにしよう。」
A「了解です。」
@ccc._
キャンセイだ！
陸さんが歌い出す。
陸「Fade away,fade away
鮮やかな色に 彩られた日々」
それを横目で見ながらバイオリンを弾く。
少し伏し目がちにピアノを弾く陸さんが好きだ。
陸「I can't say goodbye
抱きしめた腕の中に 今だって温もりが残ってる
I can't even lie
叶わない想いは今も この胸でくすぶって
No,I can't say goodbye」
陸さんの声に、床に寝そべっていたセイが鼻を鳴らす。
…セイも陸さんの声、好きだもんね。
心の中で呟きながらバイオリンを弾く。
陸「No,I can't say goodbye」
陸さんが歌い終わるのと同時に、私のバイオリンのソロ。
弾き終わると、陸さんが拍手をしてくれた。
画面を見ると賞賛を表す声。
それにほっとして、弓を下ろす。
A「はぁ…、緊張した。」
陸「ふふ、俺も。
次の曲どうする？
今度はAが決めていいよ。」
A「じゃあ、青の日々で。」
陸「了解。」
陸さんが鍵盤に指を乗せ、私は弓を構えた。
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直実(プロフ) - のあさん» ありがとうございます、更新頑張りますね (2021年2月28日 20時) (
レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 続編待ってます！ (2021年2月25日 23時) (レス) id: 204a7d0311 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - kanonさん» はじめまして、コメントありがとうございます！続き…最近思い浮かばなくて…(おい)頑張って捻り出そうとしているのでもう少しだけお待ちください (2020年11月11日 9時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！美紀さんもお身体に気を付けてくださいね (2020年11月11日 9時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
kanon - はじめまして。今のところは全部読ませていただきました！とってもドキドキしました。続きが気になります。もし良ければ更新して頂けないでしょうか？ (2020年11月10日 23時) (レス) id: 139bab0a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2020年8月5日 10時
