決断 7 ページ35
ｰ陸side
アレク「…もし、姉ちゃんが陸さんに会いたくないって言ったら？」
陸「会えるまで俺から会いに行くよ。」
アレク「姉ちゃんが、もう陸さんのこと好きじゃなかったら？」
陸「もう一回好きにさせる。」
アレク「その自信あんの？」
陸「…あるかって聞かれたら分からないけど…。」
俺はまっすぐに彼の目を見据えた。
陸「もしダメだったとしても、俺は諦めない。」
アレクくんがぼそりと呟いた。
アレク「…ロシア。」
陸「えっ？」
アレク「姉ちゃん。
今ロシアに帰ってる。」
陸「本当に!?」
アレク「嘘つく理由、無くない？」
確かに。
俺は立ち上がってリビングを出た。
アレクくんが後ろを着いて来る。
アレク「どこ行くんすか？」
陸「ロシア！
A迎えに行く！」
アレク「は？えっ、今から!?」
陸「うん！」
アレク「ちょ、ストップ！」
ドアを開けようとした俺の腕を、アレクくんが引っ張った。
陸「何!?なんで邪魔すんの!?」
アレク「飛行機のチケットは？」
陸「え？まだ取ってない。」
アレク「ホテルは？」
陸「決めてない。」
アレク「ロシア語喋れましたっけ？」
陸「ううん。」
呆れたように溜息を吐くアレクくん。
アレク「よくそれで行くとか言えましたね…。」
陸「う…。」
アレク「はい、靴脱いで。」
陸「…はい。」
靴を脱いでリビングに戻ると、アレクくんは俺を椅子に座らせた。
それからスマホを弄り出す。
アレク「…よし。
明日の便、チケット2枚取れました。」
陸「え？
アレクくんも行くの？」
アレク「じゃあ陸さんは1人で行ける自信あるんですね？
実家の場所知らないのに。
それに、すぐ姉ちゃんに会えるとは限らないんですよ。
会えなかったらホテルとかどうするんですか？
ロシア語、喋れないんですよね？
野宿するって言うなら別に止めねぇけど。」
陸「…お願いします。」
そう言うと、彼は満足そうに頷いた。
アレク「ていうか、いつまで俺のことくん付けするんすか。
別に呼び捨てでいいじゃん。」
陸「あ、はい。」
それから俺は飛行機の時間を聞いて、自分の家に帰った。
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直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。美紀さんも気をつけてくださいね。 (2020年8月31日 19時) (
レス) id: ee63cfc73e (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - すいさん» コメントありがとうございます！気付かなくてすみませんm(__)m千春さんと悠花さんは強い女性として書こうと思ってたんです笑強い女性大好きなんです笑 (2020年8月31日 19時) (レス) id: ee63cfc73e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月31日 13時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 泣き足りない！泣き足りないです！しかも千春さんかっこいい！夢主ちゃんもきっと千春さんみたいな素晴らしい女性になるんでしょうね！あぁーやっぱりもっかいもっかい読んで泣いてきます(嬉涙) (2020年7月31日 16時) (レス) id: 3a0286c876 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - すいさん» お待たせしました！何回でも泣いてきてください！((殴 (2020年7月29日 19時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2020年6月1日 19時
