異変 3 ページ22
ｰアレクside
30分程して、病室のドアがノックされた。
立ち上がってドアを開ける。
翔吾「アレク！」
アレク「…なんでそいつがいんの。」
声を掛けてきた翔吾くんを無視して、翔吾くんの後ろにいるそいつ…青山陸を睨みつける。
翔吾「なんでって…、陸さんやん。
Aと付き合って…。」
アレク「姉ちゃんがこんなことしたの、そいつのせいなのにかよ！」
翔吾「…は？」
陸「…。」
翔吾くんが困惑した表情で俺と彼を見比べる。
翔吾「どういうことや？」
アレク「姉ちゃん、そいつに振られたんだよ。」
翔吾「え？
何言うとんアレク、陸さんがそんなことする訳…、陸さん？」
黙り込んだまま、何も言わない彼を訝しんだ翔吾くんが声を掛ける。
翔吾「…陸さん、Aと別れたんですか？」
陸「…うん。」
翔吾「は？」
アレク「しかも、今別の女と付き合ってんだろ？
よく顔出せたよな。」
翔吾「アレク、」
アレク「翔吾くんは黙ってて。」
ぴしゃりと言って彼に向き直る。
アレク「なぁ。
あんた、姉ちゃんの気持ち知ってたよな？
あんただって姉ちゃんのこと好きだって言ってたよな？
その上で姉ちゃんのこと元から好きじゃなかったなんて言うのかよ。
姉ちゃんが前みたいに笑ってくれるようになったのはあんたのお陰だって、俺たちは皆あんたに感謝してたのに！
お前が姉ちゃんのこと裏切んのかよ！」
翔吾「アレク！」
俺は翔吾くんの制止を振り切って、彼の頬をまともに殴りつけた。
彼が床に尻もちをつく。
翔吾「陸さん！」
アレク「帰れよ。
姉ちゃんには絶対に会わせねぇ。
もし会いたいなら、俺が納得するだけの誠意を見せろ。」
翔吾「アレク…！」
2人に背を向けて病室に入り、ドアを閉める。
俺は椅子に座って姉ちゃんの手を握ると、額に押し当てた。
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直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。美紀さんも気をつけてくださいね。 (2020年8月31日 19時) (
レス) id: ee63cfc73e (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - すいさん» コメントありがとうございます！気付かなくてすみませんm(__)m千春さんと悠花さんは強い女性として書こうと思ってたんです笑強い女性大好きなんです笑 (2020年8月31日 19時) (レス) id: ee63cfc73e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月31日 13時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 泣き足りない！泣き足りないです！しかも千春さんかっこいい！夢主ちゃんもきっと千春さんみたいな素晴らしい女性になるんでしょうね！あぁーやっぱりもっかいもっかい読んで泣いてきます(嬉涙) (2020年7月31日 16時) (レス) id: 3a0286c876 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - すいさん» お待たせしました！何回でも泣いてきてください！((殴 (2020年7月29日 19時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2020年6月1日 19時
