乃亜 1 ページ3
ｰ陸side
あるオフの日。
俺が家でピアノを弾いていると、インターホンが鳴った。
…誰だろう。
陸「はーい。」
訝しく思いながら玄関を開ける。
そこに立っていたのは、1人の女性。
陸「乃亜…？」
乃亜「久し振り、陸。」
乃亜は、俺がまだRAMPAGEになる前に付き合っていた人。
陸「なんで？」
乃亜「この前陸のこと見かけてさ。
あ、入ってもいい？」
俺の返事を聞く前に部屋に上がり込む乃亜。
なんの用なんだ、一体。
俺は乃亜の手首を掴んだ。
陸「なんの用？」
乃亜のグロスを塗った唇が開く。
乃亜「乃亜と、より戻して欲しいの。」
陸「…………は？」
少しの沈黙のあと、俺の口から出たのは否定でも肯定でもなく。
乃亜の言っている意味が分からなかった。
ええと、よりを戻すってことは、俺が乃亜と付き合うって訳で。
だけど、俺は既にAと言う愛する彼女がいる訳で。
というか、俺には乃亜とよりを戻すつもりは無い。
陸「えっと…、俺、今彼女いるんだけど。」
乃亜「知ってるよ。」
陸「知ってるの？」
本気で乃亜の言っていることが分からなくなってきた。
知ってるのに俺とよりを戻そうとしている？
俺がAを裏切るとでも思ってんの？
陸「あのさ…。」
乃亜「陸が乃亜とより戻してくれないなら、乃亜、Aちゃんのこと傷つけちゃうかも。」
陸「はっ？」
乃亜はいっそ無邪気とも言える顔でにっこり笑った。
乃亜「乃亜のお願い、聞いてくれるよね？」
陸「…Aには、手を出すな。」
乃亜「陸が乃亜のお願い聞いてくれるならね。
乃亜はどっちでもいいけど…、どうする？」
ふざけるな。
選択肢など、無いに等しいじゃないか。
俺は関節が白くなる程手を握り締めた。
Aの笑顔が頭に浮かぶ。
Aを守るためなら、俺は──────。
陸「分か、った…。」
声を絞り出すと、乃亜は嬉しそうに笑った。
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直実(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます。美紀さんも気をつけてくださいね。 (2020年8月31日 19時) (
レス) id: ee63cfc73e (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - すいさん» コメントありがとうございます！気付かなくてすみませんm(__)m千春さんと悠花さんは強い女性として書こうと思ってたんです笑強い女性大好きなんです笑 (2020年8月31日 19時) (レス) id: ee63cfc73e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月31日 13時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 泣き足りない！泣き足りないです！しかも千春さんかっこいい！夢主ちゃんもきっと千春さんみたいな素晴らしい女性になるんでしょうね！あぁーやっぱりもっかいもっかい読んで泣いてきます(嬉涙) (2020年7月31日 16時) (レス) id: 3a0286c876 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - すいさん» お待たせしました！何回でも泣いてきてください！((殴 (2020年7月29日 19時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2020年6月1日 19時
