ゴールデンレトリバーとロシアンブルー④ (ページ41)

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酔っ払い、ふたたび 3 ページ41

ｰ陸side

ぼそっと樹が呟く。

樹「うっわ、えろっ。」

陸「こらっ！俺のA見ないで！」

樹「いいじゃないすか、別に。」

陸「ダメなの！」

ぎゃーぎゃー騒いでいると、Aが俺の服の袖を握った。

陸「ん？どしたの？」

A「陸しゃん、しゅき…♡」

陸「!?」

A「陸しゃんはAのこと好き？」

陸「愛してるよ！」

A「んふ、嬉しい。」

へにゃへにゃ笑ったAが俺の首に腕を回してキスをしてくる。

そのキスに応えていると、Aがとろんとした目で俺を見た。

A「陸しゃん、今からAの家来ん…？」

陸「行きます。」

即答すると、嬉しそうに笑うA。

A「ほんまにAの家来てくれるん？」

陸「うん、行く。」

健太「健太も行く！」

A「今日は陸しゃんと過ごすから健太しゃんは来ちゃダメなの。」

健太「ちぇー。」

呂律が回っておらず、過ごすがしゅごしゅに聞こえる。

可愛いなぁ、もう。

Aの頭を撫でながら時折ねだられるままにキスをしていると、Aはこてんと寝てしまった。

翔吾「陸さん、A寝ちゃいました？」

陸「うん。」

翔吾「A、お酒強いのになぁ。
今日どんなペースで飲んどったんやろ。」

…確かに。

Aは滅多に酔わない。

だから、たまに見せる彼女の酔った姿はかなりレアで。

陸「ねー、さっきの誰が動画に撮ってない？」

彰吾「俺撮ってますよ。」

陸「じゃあそれ俺に送っといて。」

彰吾「分かりました。」

山彰からAの動画を送ってもらう約束を取り付けて、俺はそっとAの頬を撫でた。